ポルシェは、主力モデルの「911カレラ」および「カレラGTS」改良新型を発表したばかりだが、謎のプロトタイプをカメラが捉えた。
ニュルブルクリンクで捉えたプロトタイプは、ターボのワイドなボディとフェンダーを装備。リヤフェンダーの冷却インテークは偽装パネルで一時的に覆われており、標準の911に似せられている。
フロントバンパーにあるダミーの水平バーの奥を見ると、吸気口にはGTSと同じ垂直に取り付けられたアクティブヴェイン(羽)が採用されているようだ。これは、空力特性とフロントラジエーターに送られる冷気の量の両方を変更するために使用される。リヤセクションには、角張ったクワッドエキゾーストパイプもはっきり見えるが、通常のターボの固定式リヤウイングは見当たらない。ニュルでの高速走行を見たカメラマンによると、911より高速だが、ターボほどマッチョなルックスではないという。
エンジンリッドにボルトで固定された大型スポイラーは、1974年に初めて登場して以来ターボパッケージの一部であり、過去25年間継承されているが、このプロトタイプには新しいカレラとGTS(オプションのエアロキットなし)と同じウイングが装備されている。これは、高速走行時にはダウンフォースを提供するために隆起するが、低速時には完全に収縮してよりすっきりとしたシルエットになるシステムだ。
ポルシェはその存在を認めていないが、数年前からRWDのマニュアルターボが計画されているという噂が飛び交っており、今回捉えたプロトタイプが、その「911ターボツーリング」である可能性が高いという。
GT3ツーリングはポルシェにとって大ヒットとなったため、ターボにも適用されると予想されている。
このモデルの正体が判明次第、お伝えしていこう。