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エレクトロジェニック社は英国オックスフォードを拠点とするEVコンバートのスタートアップ企業だ。
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かつてデロリアンが発表したアルファ5は、過去のデザインを取り入れてはいるが、最新の空力デザインを採用しており、まったく別物という意見もある。しかし、今回のエレクトロジェニック社のデロリアン DMC-12 EVは完全なるオリジナル車をEV化したものであり、マニアにはたまらない1台となりそうだ。
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クラシックカーがEV化される理由はいくつかある。電動ユニットの走行性能が重視される場合もあるが、さほど走行性能を重視するわけでなく、主にスタイリングやポップカルチャー的側面を生かしたいという場合もある。たとえばスタイリングは現在でも十分に魅力的なのに、現在では排気ガス規制が通過できないとか満足な走行性能が得られないためという理由でのEV化だ。デロリアン DMC-12 EVは間違いなく後者の意味合いが大きいと言っていいだろう。
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デロリアン DMC-12は1981年から1982年にかけて製造されたスポーツカーで、その個性的なデザインや、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場したことで一躍その名を馳せた。
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エレクトロジェニック社のデロリアン DMC-12 EVは、“プラグアンドプレイ”キットにより、オリジナル車に搭載されていたV6エンジンから完全電動ドライブトレインへと交換。オリジナル車で燃料タンクがあった場所に43kWhのバッテリーが配置され、電動モーターが最高出力215ps(160kW)/最大トルク310Nmを発揮して後輪を駆動する。これはオリジナル車の最高出力130ps(97kW)/最大トルク207Nmから大幅に向上している。
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ドライブトレインの交換を手がけたエレクトロジェニック社によると、このアップグレードにより、0〜100km/hまでの加速時間が10秒から5秒に短縮しているという。
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同社CEOのスティーブ・ドラモンド氏は、「2018年にエレクトロジェニック社を設立して以来、世界中からデロリアンのEV化には大きな関心が寄せられています」と語り、「40年以上経った今でも驚かされるSF的なデザインは、まさにEV化にはうってつけと言えるでしょう。私たちは今、世界に“プラグアンドプレイ”コンバージョンパッケージを発表できることを嬉しく思っています。独自の技術を駆使して完全に社内で開発されたこのパッケージは、DMC-12に、その未来的なスタイリングにふさわしいスポーツ性能をもたらすことでしょう」と付け加えている。
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そして「この車のEV化が推奨されるべき理由は、確かにパフォーマンスの劇的な向上も挙げられますが、それだけではありません。このキットはオリジナルの注目すべきデザイン的な特徴を一切削ぎ落とすことなく、パフォーマンスだけを向上させます。実際、オリジナル車から変化した部分はほとんどなく、重量もわずか40kgしか増加していません」と、いかにオリジナルに敬意を払っているかにも言及している。
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1回の充電による航続距離は150マイル(240km)とあるが、充電時間がどのくらいかかるのかは不明だ。また、価格は改造ベース車の状態に応じて8万2000ドル〜10万7000ドル(約1300万円〜約1700万円)になるという。
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