第7世代となるBMW M5のボディサイズは5076×1970×1510 mm、車重は2435kgとかなり重量級だが、M HYBRIDシステム、パワー・トランスミッション、シャシー・テクノロジーは比類ない運動性能を与え、Mのパフォーマンスを新たな次元へと引き上げている。
初搭載となる電動ドライブユニットは、M HYBRIDシステムの専用バージョン。最高出力727ps、最大トルク1000Nmの強力なパフォーマンスを発揮する。Mツインパワー・ターボ・テクノロジーを採用した高回転型V8エンジンと電気モーターの組み合わせに加え、8速Mステップトロニック・トランスミッションとM xDrive全輪駆動システムにより、0-100km/h加速は3.5秒を実現している。
電動ユニットのみのクルージングでは、ゆったりとしたドライブを楽しむことができ、出力も控えめに保たれている。長距離走行では“スポーティセダン”のキャラクターを存分に発揮、心地いいクルージング性能と潜在的なパフォーマンスを両立させた走行を堪能することができる。
サスペンション/ブレーキは、フロントがアダプティブM・ダブルウィッシュボーン式/6ピストン・ディスクブレーキ、リヤがアダプティブM・5リンク式/シングルピストンを装備している。
新型M5のハイパフォーマンスを際立たせるのが、魅力的なボディスタイル。ホイールアーチが際立つ張り出したサイドスカート、過激な造形のフロントエプロンなど、そのハイパフォーマンスを彷彿とさせるスタイルに仕上げられている。
さらに、Cピラー周辺の専用サーフェシングはエンボス加工の“M5”のロゴが際立って運動性能を彷彿とさせる外観を作り上げており、一般の5シリーズ・セダンとの差別化が図られている。また、ボディカラー仕上げの面の割合が高いため、ダイナミックさがスタイリッシュに表現されたピュアな印象の外観となっている。
新型M5のワールド・プレミアは、2024年7月に英国で開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで行なわれ、世界市場導入は2024年11月より。同時に新型M5ツーリングが導入される。主要市場は、北米と欧州だが、英国、ドイツ、韓国、中国、日本、カナダがこれに続くことになる。
