かつての2ドアクーペ、EVのSUVで帰ってくる
カプリはかつてフォードが生産・販売していた2ドアクーペだ。初代は大ヒットした「マスタング」の後を追い、1969年に発売された。そして今年EVとして復活するため、レトロと現代のマーケティング戦術を融合させて宣伝するのは、ある意味うってつけといっていいだろう。
新型カプリは、フォルクスワーゲン「ID.4」をベースに開発され、「エクスプローラー」のファストバックSUVバージョンとなるのが最大の特徴だ。
フォードは、長年にわたり数多くの車に「カプリ」の名を使用してきたが、ヨーロッパで最もよく知られているのは、1969年から1986年の間に製造され、‘the car you always promised yourself.’(いつも自分に約束していた車)というスローガンで販売されたクーペだ。そして最新のティザーイメージでは、同じフレーズが謎めいた印刷広告に登場、1969年に設立された「カムバックカーズ」というレストアショップのものだと思い込ませようとしている。
プロトタイプは擬装が多く、ディテールは確認できないが、予想CGのフロントエンドでは、プロトタイプでも見られたオリジナル「カプリ」を彷彿させる4つの丸形ライトユニットを装備。リアエンドでも、水平に取り付けられたLEDテールライトクラスターなど、カプリからインスパイアされた様子が伺える。
市販型では、フォルクスワーゲンのMEBアーキテクチャを採用し、シングルまたはデュアル電気モーターと2つのバッテリー容量(58kWhまたは77kWh)のいずれかを選択できる可能性が高いという。
新型カプリは、2024年内にワールドプレミアされる予定で、フォードのケルン工場で生産予定となっている。