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共通するのは、自然へのリスペクトと豊かな体験
東京アウトドアショー2024のレクサスブースは、アウトドアシーンで絶大な人気を誇る「スノーピーク」とコラボしたブース展示だ。そこではレクサスならでは奥行きのある世界観を表現している。
レクサスが取り組んでいる「オーバートレイルプロジェクト」のテーマは「人と自然とモビリティの共生」だ。スノーピークがコーポレートテーマとして掲げる「人生に、野遊びを」と想いを共有する部分が多いということで、今回のコラボが実現したという。
オーバートレイルとは、陸路や森林・原野等の未舗装路を意味するオーバーランドとトレイルを組み合わせ、自然とのつながりを想起させたり、道を切り開くイメージを付与したレクサスによるの造語であり、プロジェクトの目指すところは、多様なアウトドアライフスタイルとクルマの楽しさに寄り添い、ユーザーに上質なアウトドア体験を提供していきながら、アウトドアのフィールドである地球環境を守っていく活動だという。
このプロジェクトはユーザーとの対話を大切にしているのも特徴である。「人と自然とモビリティの共生」のテーマから思いつくことを挙げてもらい、ホワイトボードにイラストを描いていくグラフィックレコーディングのコンテンツも展開されている。
CN ROVコンセプトは世界初のサスティナブル技術を採用
今までは水素燃料を使用していたROVコンセプトだが、今回の展示車両はカーボンニュートラル燃料を使用していて、年初に開催された東京オートサロン2024に展示されていた車両のアップデート版という位置付けとなっている。
また、シートやステアリングの表皮部分には、「皮革繊維再生複合材」と呼ばれる世界初の技術も採用されている。これは、レザーシート製造の過程で発生する端材を粉砕したものを50%以上配合し再整形することで、新たなシートの素材を生み出す技術だ。生物由来のレザーという素材の廃棄を減らし、余すとこなく再利用する取り組みだ。
端材となったレザーシート用の革を原料としているので、手触りはモイスチャー感のあるレザーの質感で、再生素材だと言われないと気づかないほどの美しい仕上がりだ。人工皮革やウレタンとは違う上質さを感じることができる。現在は展示車両のCN ROVコンセプトにのみ採用されているが、今後は市販車に採用される見通しだという。
外装もエコ素材の生分解性プラスチックで構成されていてる。これは、アウトドアフィールドで外装が破損した場合、破片を地面に飛散させたとしても土にかえる生分解性プラスチックを使用することで環境負荷を低減させることを狙っている。このようなことからも、自然に対するリスペクトが「オーバートレイルプロジェクト」の根底にあることを感じさせてくれる。
アウトドアシーンでもラグジュアリーな体験
「GX550“オーバートレイル プラス”」も目玉のひとつだ。東京オートサロン2024のレクサスブースにも展示されていたGX550だが、4月19日の市販車発売以降では初展示となる。
牽引されるスノーピークのフィールドトレーラーはGX550の純正オプションに設定されているトーイングヒッチで連結している。大型のカーゴトレーラーとルーフトップテントを組み合わせたモデルで、荷物積載量の多さだけでなく、短時間で設営撤収できるので自由時間を最大限に活用できるというメリットがある。
RZ アウトドアコンセプト ジャパンスタイルは、EVのアウトドアモデルを提案することで、ユーザーに対して様々な選択肢を提示したいというコンセプトモデル。リアに装備したサイクルキャリアや、ハードにカスタムした足回りなどアウトドアレジャーの幅を広げるアイテムをセレクトしているのもポイントだ。
レクサスの考えるラグジュアリーとは、単に華美に着飾ることではなく、心が豊かになることもラグジュアリーの一つの選択だと考えているという。アウトドアシーンにおいてもレクサスの上質なクルマやギアを通して、心が豊かになるラグジュアリー体験を提供していきたいという。ぜひブース訪れてレクサスの世界観を体験していただきたい。