初代となる現行型SF90は、2019年にフェラーリ初の市販PHEVとして登場。パワートレインには、4.0L V8ツインターボエンジン+トリプルモーター搭載し、システム合計の最高出力は1000psを発揮する。
昨夏にキャッチしたプロトタイプは、現行型ボディを使用したテストミュールだったが、今回はマスクの下に量産型ボディが隠されている。後継モデルでは、フロントオーバーハングが長くなり、リアが高く、プロポーションはより小型の296 GTBに似ていることがわかる。
ディテールは不明だが、最近捉えた「ラ・フェラーリ」の後継モデルとは異なり、イタリアからの噂によると、「296GTB」のようにシンプルなフロントエンドを備えているという。また近年のフェラーリの中でも最もアグレッシブなヘッドライトと言われるSF90のものとは異なり、後継モデルは「なめらかでエレガント」なものになる予定だという。
側面を見ると、あきらかに盛り上がっているルーフが見てとれるほか、足回りにはミシュランタイヤを備えるダブルスポークアロイが296から流用されている。またサイドエアインテークは、輪郭を隠すために暑いパネルで覆われている。
リアセクションも興味深い。巨大なデュアルエキゾーストパイプは、SF90と似ているが、穴から覗くLEDライトバーはSF90XXを彷彿させ、LEDテールライトは、296GTBに似ているようだ。リアウィングは、多くのフェラーリモデル同様に後端全体に空気を均等に押し下げるバットレスとして機能、一方エンジンルームが沈んでいるため、リアウィンドウが大きく、空気力学が向上し、抗力が減少すると予想される。
気になるパワートレインだが、フロントガラスに「高電圧」ステッカーらしきものが貼られており、プラグインハイブリッドハイパーカーになることは濃厚だろう。おそらく4.0L V8ツインターボエンジン+トリプルモーターは継承され、パワーが向上するはずだ。
後継モデルのデビューは最速で2024年内、遅れれば2025年以降と思われる。また、車名は「SF100」が最有力候補となっている。