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圭rallyprojectとは?
幅広く活躍するモータージャーナリスト・竹岡圭が2016年に立ち上げた企画で、2017年から全日本ラリー選手権に5年間参戦した後、コロナ禍により一時休止。今回、セーテフティドライブングスクールで講師を務めるなど縁の深い三菱自動車のサポートを受け、再始動することに。
三菱自動車は、
・新型トライトンの日本導入あたり、そのアピールのみならずピックアップトラックの文化を広める。
・WRCやパリダカールラリーといった歴史や事績を現在に繋げ、”三菱らしさ”をアピールする。
・ユーザーの冒険心を応援する。
ことを掲げており、冒険心を忘れない”チャレンジャー”竹岡圭をサポートする。
また、ラリー活動休止中はトーヨータイヤのオファーで同社のクロスカントリラリーサポートチームでドライバーを務め、その縁からトーヨータイヤの人気オフロードタイヤ「オープンカントリー」をアピールする「オプカン女子部」の部長に主任していることから、トーヨータイヤも今回の参戦を協力にサポートする。
コドライバーは国内外のラリーでドライバーとしてもコドライバーとしても活躍する山田政樹選手。竹岡圭とは2020年以来のコンビだ。また、メンテナンスガレージはグローバルモータースポーツ(代表:神田誠)という陣容になっている。
XCRスプリントカップ北海道とは? 2021年より毎年北海道にて開催されている日本自動車連盟(JAF)公認のクロスカントリーラリーシリーズで、2024年度は1月から10月にかけて全6戦が開催される。 特に9月6日から8日にかけて帯広市を拠点に開催される第4戦の「RALLY HOKKAIDO」は、全日本ラリー選手権と併催のため幅広いクラスの車両がエントリー。ラリー経験豊富な選手が多数出場することから特に注目を集めている。山間部の林道や砂利道などの未舗装路を高速で走り抜けるハイスピードグラベルラリーとして、ドライバーの高度なテクニックに加え、車両とタイヤには悪路を走破するためのタフさが求められるイベントだ。
トライトン・圭rallyproject仕様
三菱自動車が圭rallyprojectに協賛するのは人気急上昇中のトライトン。2023年のアジアクロスカントリーラリーに参戦したり、ジャパンモビリティショーや東京オートサロン、東京アウトドアショーなどにも展示され注目を集めているピックアップトラックだ。
XCRスプリントカップ北海道のレギュレーションに合わせて改造された本車ではあるが、リエゾン区間で一般公道を走ることからナンバー付きであることが必須。改造もそのレギュレーションに沿った内容となっている。
ドライバーを務める竹岡圭は、完成車をまだほとんど乗っていないとのことだったが、トライトンについてはタイでの発表会にも参加。北海道で開催された試乗会で乗った印象として「ボディサイズの割に小回りが聞いて取り回しが良く、乗り心地も乗用車と変わらない。新しいSUVのカタチだと思います」と語った。
また、ラリーカーとしてのポテンシャルについても試乗時の印象から「グラベルでの走破製はもちろん、狭いコースでも苦労せず走れる手応えを感じている」と好感触だったようだ。
まだ発売されてからそれほど時間が経っておらず、まだそれほど多く出回っているこことでもないため競技用のパーツというものはあまりなく、その用意にはなかなか苦労があったとのこと。パーツによっては協賛社が新たに制作したものもあり、ワークスであるラリーアートが参戦するアジアクロスカントリーラリー仕様以外では貴重なトライトンの競技車両と言えるだろう。
圭rallyprojectをサポートする協賛各社
発表会では、圭rallyprojectをサポートする協賛各社がこの企画への期待や激励を語った。また、会場にはラリーカーに装着、使用される協賛社の製品やパーツが展示された。
他にもフロントガラスの保護フィルム「アーマーテック」を提供するエスアンドカンパニー、ブレーキキャリパーとローターをサポートするネステックジャパンからも激励の言葉が贈られた。
そして最後に、竹岡圭選手とも古くから縁も深く、今回の圭rallyprojetを協賛するモータージャーナリストの日下部保雄氏が登壇し、激励の言葉を述べた。
いざ北海道へ!初陣は「2024 ARK ラリーカムイ」
この出来立てのトライトンは早くも7月5日(金)〜7月7日(日)で開催されるXCRスプリントカップ北海道第3戦「2024 ARK ラリーカムイ」に出走する。
7月3日にフェリーで北海道に運ばれ、4日にラリーの舞台となるニセコ町まで自走するのが実質シェイクダウンとなる。グラベル走行はラリーが始まってブッツケ本番だ。
信頼性が高くドライバビリティに優れたトライトンと経験のあるクルーだけに、いきなりの本番でどのような走りを見せてくれるのか期待したい。