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大型ディスプレイの搭載などインフォテイメントを強化
フォルクスワーゲンジャパンは7月3日、東京・六本木で「Volkswagen New Model Press Presentation 2024」と題した、2024年後半に登場予定の新モデル発表会を開催した。
会場では、今年50周年を迎えた「ゴルフ」「ゴルフ ヴァリアント」のビッグマイナーチェンジ、正統派SUVの「ティグアン」、3年連続で輸入SUV登録台数No.1のコンパクトSUV「T-クロス」、Dセグメントのステーションワゴン「パサート」の新型モデルが発表された。
新型「ゴルフ」「ゴルフ ヴァリアント」は3年ぶりのマイナーチェンジ
1974年のデビュー以来、50年間に渡りフォルクスワーゲンのベストセラーとなっている「ゴルフ 」は、2021年に8代目が日本導入され、今回はそのビックマイナーチェンジモデルとなる。ハッチバックだけでなく、ワゴンの「ゴルフ ヴァリアント」や、スポーツグレードの「ゴルフGTI」もラインアップする。
3年ぶりのマイナーチェンジでは、インフォテイメントシステムを刷新するとともに、内外装をブラッシュアップ。日本初となるイルミネーション付き「VW」ロゴの採用でフロントデザインに先進性をもたせている。
搭載される最新のインフォテイメントシステム“MIB4”はセンタークラスターに設置された12.9インチ大型タッチディスプレイが前方視界を遮らない位置に固定され、またドライバーに向けて角度を付けることで視認性が向上されている。頻繁に操作するエアコン温度設定や音量設定の部分は、ディスプレイ下部に配されたバックライト付きタッチスライダーバーで操作性を向上。
パワートレーンは2種類の出力をもつ1.5Lのマイルドハイブリッド(グレードにより116psまたは、150ps)、2.0Lのディーゼル(150ps)に加え、スポーツグレード「GTI」には2.0LのTSIエンジン(265ps)をラインアップする。9月より受注活動を開始し、 来年1月以降の出荷開始を予定している。
正統派SUVの3代目「ティグアン」は15インチディスプレイを装備
2019年以降、フォルクスワーゲン全体で最量販モデルとして760万台以上を販売したベストセラー
モデル。3代目となる新型は7年ぶりのフルモデルチェンジとなる。
エクステリアではボンネットの位置を従来モデルより高くすることで SUVらしい力強さを強調するとともに、空力性能を追求しcd値は0.33から0.28へ改善している。
従来のMQBアーキテクチャーの進化版であるMQB evoを採用し、上級セグメントの先端技術を惜しみなく投入。パワートレインにおいてもティグアンとして初となる 1.5Lのマイルドハイブリッドと、日本でも人気の高い2.0Lディーゼルにフルタイム4WDの組み合わせがラインナップしている。 11月以降に出荷開始を予定している。
輸入SUVでNo.1の登録台数「T-クロス」はボディサイズを維持
新型T−クロスは充実した先進安全装備や、日本の道路環境でも扱いやすいボディサイズと、実用性の高さなどが評価され、2020年の日本導入から3年連続で輸入SUV登録台数 No.1を獲得している。
初のマイナーチェンジとなる新型は、全幅1760mmと前型のボディサイズを維持しながら、安全性を向上させ、カラフルな新色3色を含む全8色のラインナップを設定するなどエクステリアをブラッシュアップし、内装も質感を大幅に向上している。9月下旬以降の出荷開始を予定している。
4.9m級ボディに拡大、「パサート」ステーションワゴンのみ設定
「パサート」は1973年の発売以来、50年以上の歴史を誇るロングセラーで、世界で3400万台以上が販売されてきた。9年ぶりにフルモデルチェンジされた9代目の新型は、ティグアンと同じくMQB evoアーキテクチャーを採用。従来よりもボディを拡張し、後席の居住性の向上に加え、荷室においても、ひとつ上のセグメントの中でも最大級の積載能力を有するなど、様々な用途・ライフスタイルに適応できる進化を遂げている。パワートレインは、FFの1.5Lマイルドハイブリッド と、2.0Lディーゼルにフルタイム4WD。 EVモードで120km以上もの走行を可能にするプラグインハイブリッドをラインナップする。11 月以降に出荷開始を予定している。