アウディは2026年に最後のガソリン車を発売する予定で、今後数年間のうちに、アウディスポーツ部門のモデルも含め、同社のラインナップのほとんどのモデルが電気自動車に移行する。また、同ブランドの命名法も新しくなり、偶数は電気自動車、奇数は内燃機関搭載モデルをあらわすことになる。つまりA5後継モデルの電動版がA6となるわけだ。
捉えられたプロトタイプは、近日発売予定の純電気自動車のA6をベースにしている。プロトタイプは通常のA6のテスト車に似ているが、よく見るとローダウンされたサスペンションを備え、フロントフェンダー後部にスリットを配置、フレアホイールアーチやドリルドブレーキディスクを備えたカーボンセラミックブレーキパッケージなどが確認できる。
さらに、これまでカモフラージュされていたフロントバンパー下部のワイドな給気口や、スポーティなコーナーエアインテーク、さらに存在感のあるLEDテールライトバーも見てとれる。
新生A6は、フォルクスワーゲングループの新たなPPEモジュラーEVプラットフォームをベースに設計されているが、このプラットフォームは、今年はじめに2025年型アウディQ6 e-tronとポルシェ マカンでデビューしたものだ。
2021年に発表されたA6 E-Tronのコンセプトには、100kwhのバッテリーと最高出力469psを発揮するデュアルモーターパワートレインが搭載されていた。ただし、RSバージョンはおそらくもっと多くの馬力を発揮するものとみられ、700ps、あるいは800psを超える数字になる可能性が高い。
キャビン内には、11.9インチのデジタルインストルメントクラスター、14.5インチのインフォテインメントシステム、10.インチの助手席ディスプレイを搭載、Q6 e-tronの足跡を辿るだろう。
おそらくA6と呼ばれることになる新型モデルと、S6は今夏にもデビュー予定だが、最強のRSバージョンは2025年夏以降で、セダンの後には派生ワゴンのRS6も登場するはずだ。