アルファード・ヴェルファイアも真っ青!メルセデス・ベンツのミニバン「Vクラス」次期型はレベル3〜4の高度運転技術を搭載するEVか!?

メルセデス・ベンツ V クラス 次期型EV プロトタイプ スパイショット
メルセデス・ベンツの高級ミニバン「Vクラス」次期型プロトタイプをカメラが捉えた。次世代「VAN.EA」電気アーキテクチャを採用し、トレッドが広く、全長も長くなる。 また、現行型Vクラスや、最新のEQVとも異なる、よりつり上がったヘッドライト形状が初めて露出しているほか、バンパーには縦スラットの入ったアグレッシブなエアインテーク、その上部にはレーダーも確認できる。

Vクラスの現行モデルは登場から10年経過!モデルチェンジは間近

初代Vクラスは、「Vito」(ヴィート)の乗用車バージョンとして1998年に登場。第3世代となる現行型は2014年に発売され、そのフルエレクトリックバージョンとなる「EQV」が2020年に導入された。
EQVは2024年3月に大幅改良が行われたばかりだが、Vクラスは発売から10年が経過、満を持して第4世代へバトンタッチされる。

第1世代のW638型(1998年〜2003年)。
第2世代のW639型は当初「Viano(ビアノ)」としてデビュー。2006年のマイナーチェンジ(写真)で再びVクラスに変更された(2003年〜2014年)。
現行モデルの第3世代・W447型は2014年デビュー。
VクラスのBEVとなるEQVは2019年のジュネーブモータショーでコンセプトモデルを発表し、2020年5月から販売開始。2024年3月にマイナーチェンジされたが、日本には導入されていない。

プロトタイプはまだ量産ボディではないが……

捉えたプロトタイプは、フロントエンドの偽装が軽くなり、現行型Vクラスや最新EQVとも異なる、よりつり上がったヘッドライト形状が初めて露出しているほか、バンパーには縦スラットの入ったアグレッシブなエアインテーク、その上部にはレーダーも確認できる。

メルセデス・ベンツ V クラス 次期型EV プロトタイプ スパイショット

ただし、このプロトタイプは、依然としてVクラス現行型のテストミュールで、量産ボディではないため、今後はより大きな変化が見られるだろう。

メルセデス・ベンツ V クラス 次期型EV プロトタイプ スパイショット

それでもプロトタイプの下には、メルセデスの次世代「VAN.EA」アーキテクチャが隠されている。これは、フロント、センター、リアの3つの異なるモジュールで構成される高度な電気プラットフォームで、さまざまなサイズのバンに合わせて調整される。また次期型では、トレッドが広くなるほか、全長もストレッチされると予想される。

メルセデス・ベンツ V クラス 次期型EV プロトタイプ スパイショット

すべてのバンには、前輪を駆動する電気モーターを備え、標準化されたフロントモジュールが搭載されるが、リアモジュールは電気モーター付きと、なしの2種類が用意される。また、さまざまなセンターモジュールによってボディの長さを調整、各種バッテリー容量に対応できるという。

メルセデス・ベンツ V クラス 次期型EV プロトタイプ スパイショット

このスケーラブルなアーキテクチャは、2026年以降、すべての新しいメルセデスバンの基盤となる。発売時にはシンプルなレベル2のクルーズコントロールが搭載されるが、数年後には、レベル3〜4のアシスタンステクノロジーを搭載することを視野に入れているといい、この分野で遅れをとっている国産ミニバンとは大きな差がでそうだ。このプロトタイプのサイドミラーにも、半自動運転システムの一部であるとみられる、大きなセンサーポッドが確認できるのもそれを裏付けている。

メルセデス・ベンツ V クラス 次期型EV プロトタイプ スパイショット

「VAN.EA」の商用用途には、通常のパネルバンから救急車、キャンピングカー、フラットベッドトラックまであらゆるものが含まれるが、乗用バージョンでは、さらに豪華にし、少なくとも311マイル(500 km)の電気走行距離を実現することを約束している。

メルセデス・ベンツ V クラス 次期型EV プロトタイプ スパイショット

中国の高級ミニバン市場は急成長しており、レクサスがLMを開発するきっかけとなった。しかし、太平洋を越えてLMを発売しないレクサスとは異なり、メルセデスは北米にも可能性があると考えており、2020年代後半に米国で電気Vクラスを販売することを計画している。

メルセデス・ベンツ V クラス 次期型EV プロトタイプ スパイショット

また、メルセデスベンツは、電動モデル「EQ」ブランドを2024年にも終了すると噂されており、このVクラス・エレクトリックバージョンがEQVの後継モデルとして発売される可能性があるため、現在EQVが導入されていない日本市場での発売も大いに期待できるだろう。

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1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…