目次
低価格かつ燃費性能は好印象 後席居住性や走りも高レベル
軽の乗用としては最も安い価格帯を実現しているミライース。安全装備の付かないベースモデルの「B」なら、約86万円という破格の値段で、衝突被害軽減ブレーキなどが付くスマートアシストを付けても約93万円の低価格だ。
エクステリア
ミライースの魅力は価格だけではない。シャープなスタイリングからは安っぽさを感じさせることはない。インテリアもシンプルながらも上手くデザインされており、オートエアコンが装備される上級グレードなら、ベーシックモデルを意識させない。
インストルメントパネル
全高が低めで、フロントガラスが寝ているので乗降性や斜め前の視界はアルトの方が優れているが、ミライースの後席足元には余裕があり、大人の4名乗車も苦にならない。エンジンは自然吸気だけだが、車両重量が軽いので思いのほかキビキビと走ってくれる。遮音性が良くないため加速時の排気音は少し大きいが、耳障りな音ではない。それでいながら丁寧に走れば燃費性能も良い。
居住性
サスペンションは意外に引き締まっており、乗り心地は少し硬め。だが、そのぶんハンドリングの安定感が高く、ロールも少ないから山道でも安心して走ることができる。価格の安さで注目を集めたミライースだが、走りのレベルが高いのも魅力だ。
うれしい装備
月間販売台数 4430台(23年7月~12月平均値)
現行型発表 17年5月(一部改良 20年12月)
WLTCモード燃費 25.0 ㎞/ℓ ※FF車
ラゲッジルーム
現行型は長く販売されているが、今から買っても後悔することはないだろう。今後はコストパフォーマンスの高さで、現行ミライースを超える軽自動車は出てきそうにない。
※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.157「2024 軽自動車のすべて」の再構成です。