電炉鋼板は鉄スクラップを電炉で溶解後、圧延する方法によって製造されるリサイクル材だ。鉄鉱石とコークスを用いて製造される従来型の高炉材との比較で、製造時のCO₂発生量を大幅に低減する材料である。ヤマハ発動機は東京製鐵製の電炉鋼板を、2024年10月出荷分の二輪車用梱包枠に採用開始し、今後、適用範囲を段階的に拡大することで梱包枠におけるリサイクル材の比率を高めていく計画としている。
同材料は、建築解体、廃家電、廃自動車材等の鉄スクラップを主原料としており、東京製鐵とヤマハ発動機の協働で梱包枠に適用可能な性能、品質であることを実証したものである。
ヤマハ発動機は「ヤマハ発動機グループ環境計画2050」で、2050年までに事業活動を含むサプライチェーン全体のカーボンニュートラル※2 を目指している。その実現のため、100%サステナブル材への切り替えを目標に、グリーン材の採用やリサイクル材の拡大等を推進している。
※1 ヤマハ発動機調べ(2024年7月)
※2 企業活動における自社の排出(スコープ1.2.)+スコープ1.2.以外の排出(スコープ3.)