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■ハローキティとコラボしたミラージュのラッピング車を展示
2012(平成24)年8月12日、同年6月に発売された三菱自動車の6代目「ミラージュ」のハローキティ・ラッピング車を、当時ライセンス提携関係にあったサンリオエンターテイメントが主催するチャリティ・イベント“キティ・ロボット展”で展示した。
初代ミラージュは、三菱の技術力を結集したコンパクトカー
初代ミラージュは、3ドアハッチバックのFFコンパクトカーで1978年にデビューした。
ボディ表面の凹凸を抑えたフラッシュサーフェスやスラントノーズを採用したエッジの効いた欧州車風スタイリングを採用し、パワートレインは1.2L(72ps)&1.4L(82ps)直4 SOHCエンジンとスーパーシフト付4速トランスミッションの組み合わせだった。
スーパーシフトは、通常のATに副変速機構が組み込まれ、ローギヤ比の“パワー”とハイギヤ比の“エコノミー”の2つの運転モードを切り替えることができ、実質8速に相当する変速比が選択できる三菱独自の技術である。高速クルージング時は4速&ハイレンジで静粛性に優れた燃費重視、オフロードやワインディングではローギヤに切り替えて、俊敏でスポーティな走りが楽しめるのだ。
その後、日本初の気筒休止機構付エンジンやターボエンジンも追加され、ミラージュは数多くの先進技術を装備したカジュアルなクルマとして人気を獲得した。
一時生産を中断するも12年ぶりに復活した6代目ミラージュ
その後、ミラージュはモデルチェンジして進化し続けたが、人気は徐々に低迷、2000年に5代目で一旦生産を中止。その後2012年に再び世界戦略車として復活したのが、6代目ミラージュである。
6代目ミラージュは、空気抵抗に優れたウエッジシェイプのリッターカーで、パワートレインは1.0L直3 DOHC(69ps)エンジンとINVECS III CVTの組み合わせ。アピールポイントは、徹底した軽量ボディによるガソリン登録車トップクラスの低燃費と、軽自動車並みの低価格だった。
軽量化のために高張力鋼板の使用率を高め、低価格のために部品コストの低いタイで生産を行った。車両価格は、ローグレードで100万円を切る99.8万円と格安に設定された。
12年ぶりの復活ということで、6代目ミラージュは大々的な広宣活動を展開。その一環として、ライセンス契約を締結していたサンリオとコラボして、人気キャラクターのハローキティを“ハッピードライブアンバサダー”として、広宣や販促で活用。そのような活動の成果もあり、6代目ミラージュの販売は順調に滑り出した。
ハローキティのパッケージングオプションも販売
2012年のこの日開催された「キティ・ロボット展~未来におくるメッセージ~」は、サンリオエンターテイメントが運営するテーマパーク「サンリオピューロランド」の新しいアトラクション「キティ・ロボット」のオープニングを記念したイベントである。
展示されたミラージュのラッピング車は、イエローボディのミラージュをベースに、ボンネットとサイドにキティ・ロボットのイラストが描かれ、その可愛らしさで注目を集めた。
また2013年には、ミラージュにハローキティ40周年を記念した“ハローキティ40thアニバーサリーパッケージ”を400台限定で販売。オプションとして、ハローキティのシンボルであるリボンをあしらったホイールキャップやリアエンブレム、助手席フロントバンパーコーナー、運転席側ドアミラーなどに付くオリジナルデザインのデカール、さらにハローキティ柄のシートカバーやクッションなど多岐にわたった。
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クルマと人気キャラクターのコラボは珍しくなく、トヨタの2代目「オーリス」にはガンダムとコラボした「シャア専用オーリス」、「トヨタ86」はウルトラマンとコラボした「M78×86」、光岡自動車の「オロチ」にはデビルマンとコラボした「デビルマンオロチ」があった。キャラクター好きには嬉しい企画かもしれないが、キャラクターが目立ちすぎると宣伝カーに間違えられてしまいそう。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。