初代BF5は運命を持って生まれた!歴代レガシィワゴン全試乗【清水和夫がイッキ乗り】

初代BF5レガシィツーリングワゴン
初代BF5レガシィツーリングワゴンを清水和夫が再確認!
国際モータージャーナリストであり、スバリストのアニキ的存在のスバル・スペシャリスト、清水和夫さんが、歴代のレガシィツーリングワゴンを全車試乗した約4年前の動画をアーカイブとしてお届けする。まずは初代BF5から。
IMPRESSION:清水和夫(Kazuo SHIMIZU)/MOVIE:StartYourEnginesX/ASSIST:永光やすの(Yasuno NAGAMITSU)

レガシィツーリングワゴン、歴代一気5台試乗!!は、是が比にもやりたかった企画だった!by清水和夫

「私が主宰するYouTubeチャンネル『StartYourEnginesX(スタートユアエンジン)』でどうしてもやりたかった企画が、この歴代レガシィツーリングワゴン一気乗り企画」。

歴代レガシィツーリングワゴン一気乗り
歴代レガシィツーリングワゴン一気乗り! BF5編

「丁度、昭和から平成に変わった、まさに時代が大きく変わるときに誕生した初代レガシィツーリングワゴン。私はこの前のレオーネの時代にスバルと契約し、全日本ラリー選手権やFJ1600レース(スバルエンジン搭載)に出ていた。昭和から平成…この時代の変わり目に初代レガシィが世に出て、まさに平成の時代を突っ走って来たのがレガシィだ」。

初代BF5レガシィツーリングワゴン
ツーリングワゴンの世界を作った、初代スバル・レガシィツーリングワゴン

「今回、これらレガシィの5世代すべてを用意し一気に乗ったが、その時代の背景にどんな社会の変化や人々のクルマに対するニーズ、あるいはスバルの想い…、スバルにとっては変えてはいけないところと、時代に合わせて、あるいはユーザーのライフスタイル、ニーズに合わせて変えなければいけないところ…、それが見事に今回、この5世代のレガシィを一気乗りすることで明らかになった」(清水)。

初代BF5レガシィツーリングワゴン
初代BF5レガシィツーリングワゴンのコクピット
初代BF5レガシィツーリングワゴン
初代BF5レガシィツーリングワゴンのリヤビュー

初代は平成元年生まれ、新時代の幕開けとともに生まれた運命のクルマ

初代レガシィが生まれた1989年と言えば、ベルリンの壁が崩壊して冷戦が終わり、昭和天皇が崩御され昭和から平成に変わった時代。
そんな、世界が大きく変化した時代に登場したレガシィに、清水さんはこう思うそうだ。
「このレガシィというコは、ある種の運命を持っていた…と思う」(清水)。

初代BF5レガシィツーリングワゴン
清水和夫があらためて歴代レガシィツーリングワゴンを語った

試乗車は、初代BF5型レガシィツーリングワゴンのMC後モデル、1993年式GT typeS2(専用サスペンションチューン/BBS社製ホイール等)。

1989年2月に発売した当時のツーリングワゴンはNAのみのEJ20水平対向4気筒エンジンだったが(セダンにはターボのRSがあった)、同年10月にターボバージョンのGTグレードが登場した。

歴代レガシィツーリングワゴン
ナンバープレートがデビュー年!

「レガシィといえばツーリングワゴンが印象的。が、ただ荷物を運ぶクルマではなく、ドライバーズカーとして人と荷物を載せてロングツーリングに行く。ビジネスシーンというよりもアクティブなライフスタイルを提案したクルマだったね」。

「水平対向エンジン+AWDの組み合わせで揺るぎない高速安定性…、それが初代レガシィの大きな特徴。高速移動が非常に楽で、遠くまで安心して走って行ける。さらにワインディングでもハンドリングも楽しいよ!というクルマでしたよね」(清水)。

初代BF5レガシィツーリングワゴン
スバル自慢のAWDはどんな路面でも安心感を得られる

10万km耐久高速テスト、決行!

1989年1月、レガシィセダンRSがアメリカ・アリゾナ州フェニックスで『10万km耐久高速テスト』を行い、19日間・平均速度223.345km/hの記録を樹立

発売前の1989年1月には、レガシィセダンRSがアメリカ・アリゾナ州フェニックスで『10万km耐久高速テスト』を行い、19日間・平均速度223.345km/hの記録を樹立し(当時)、高速走行の優位性、スバル水平対向ボクサーエンジンの耐久性を証明した。

初代BF5レガシィツーリングワゴン
EJ20 水平対向4気筒DOHC16バルブインタークーラーターボ

「今乗っているこのコは、もう30年も前のクルマ。それでも現役で使える。30年経ってもこれだけのドライバビリティを持っているなんて、スバルを買うと人間の一生…とまでは言わないけど、『スバル車を2台買えば人生全うできる』、そんなイメージ。耐久性はいいし、凄いクルマ作ったなという感じがするよね!」(清水)

スバルだからこそ開拓できた“ツーリングワゴン”の世界

「規模の小さいスバルが生んだレガシィ、そのツーリングワゴン市場には、トヨタなどの大メーカーでさえ食い込むことが出来なかった」と語る清水さん。

初代BF5レガシィツーリングワゴン
初代レガシィツーリングワゴンの世界

試乗当日はあいにくの雨…。が、フルタイムAWDは強い味方だ。

1993年のWRCニュージーランド戦(世界ラリー選手権)では優勝したこともあるレガシィ(※セダン)。開発段階から技術スタッフと議論を重ねていた当時を振り返っての貴重なお話なども盛りだくさん。全てのインプレッションは動画でチェックだ。

【SPECIFICATIONS
●スバル レガシィ2.0 VZ(BF5/1989年2月)

全長×全幅×全高:4600×1690×1500mm
ホイールベース:2580mm
トレッド(F/R):1460/1450mm
車両重量:1350 kg(4AT)/1310kg(5MT)
エンジン:EJ20 水平対向4気筒DOHC
排気量:1994cc
圧縮比:9.7
最高出力:150ps/6800rpm
最大トルク:17.5kgm /5200rpm
駆動方式:フルタイムAWD
サスペンション(F/R共):ストラット式独立懸架
ブレーキ(F/R):ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤサイズ:185/65R14 85H(F/R共)
車両本体価格:206万円
【SPECIFICATIONS
●スバル レガシィ2.0 GT(BF5/1989年10月)

全長×全幅×全高:4600×1690×1500mm
ホイールベース:2580mm
トレッド(F/R):1460/1455 mm
車両重量:1440kg
エンジン:EJ20 水平対向4気筒DOHC16バルブインタークーラーターボ
排気量:1994cc
圧縮比:8.5
最高出力:200ps/6000 rpm
最大トルク:26.5kgm /3600rpm
駆動方式:フルタイム4WD
サスペンション(F/R共):ストラット式独立懸架
ブレーキ(F/R共):ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ(F/R共):205/60R15 89H
車両本体価格:265万円
スバル・レガシィツーリングワゴン(BG5)

2代目BG5はシーケンシャルターボで250ps!歴代レガシィワゴン全試乗【清水和夫がイッキ乗り】

歴代レガシィツーリングワゴン5車種を、スバルスペシャリストである国際モータージャーナリスト・清水和夫さんが再試乗した模様を動画でお届け。前回の初代BF5に続き、今回は2代目BG5。昭和から平成へ時代が大きく変わった瞬間に生まれた初代レガシィには「運命を持って生まれた」と語った清水さん。さて、2代目の清水考は? IMPRESSION:清水和夫(Kazuo SHIMIZU)/MOVIE:StartYourEnginesX/ASSIST:永光やすの(Yasuno NAGAMITSU)

スバル3代目レガシィツーリングワゴン

3代目レガシィワゴン「280ps自主規制だからこそ磨かれた走り」【清水和夫がイッキ乗り】

国際モータージャーナリストでありスバルスペシャリストの清水和夫さんがレガシィツーリングワゴンを歴代一気乗り!「平成の始まりと同時に運命を持って生まれた」初代BF5、「シーケンシャルツインターボ・パワーを手に入れた」2代目BG5、そして今回はレガシィ歴代人気度No.1!との声も聞こえるBH5だ。 IMPRESSION:清水和夫(Kazuo SHIMIZU)/MOVIE:StartYourEnginesX/ASSIST:永光やすの(Yasuno NAGAMITSU)

スバル4代目レガシィツーリングワゴンBP5

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1989年の初代登場から、2014年の5代目最終型オーダーストップまでの約25年間、ツーリングワゴンの代名詞として愛されてきたスバル・レガシィツーリングワゴン。レオーネ時代にスバルのワークスドライバーを務めていた国際モータージャーナリスト・清水和夫さんが今、改めて歴代レガシィ・ツーリングワゴンを一気乗り! 初代BF5、2代目BG5、3代目BH5、そして今回は4代目BP5の清水インプレッションを動画と共にお届けする。 IMPRESSION:清水和夫(Kazuo SHIMIZU)/MOVIE:StartYourEnginesX/ASSIST:永光やすの(Yasuno NAGAMITSU)

レガシィツーリングワゴン(BR9)

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著者プロフィール

清水和夫 近影

清水和夫

1954年生まれ東京出身/武蔵工業大学電子通信工学科卒業。1972年のラリーデビュー以来、N1耐久や全日本ツ…