ドイツの人気チューニングブランド「MANHART」(マンハート)は、トヨタ「GRスープラ」の最新ボディキットを発表した。
マンハートはBMWのチューニングを専門としている。そのため、BMW Z4と基盤を共有しているGRスープラに、BMW Mの専門知識を流用しているのだ。
マンハートは2020年、スープラをベースとする「GR 450」を発表。2021年にはさらにグレードアップした最強モデルの「GR 550」を導入した。このキットでは3.0L直列6気筒ターボエンジンにアップグレードしたターボチャージャー、カーボンファイバー製エアインテーク、最適化されたECUを装着。さらに新設計されたチャージパイプ、高性能ラジエター、そしてド派手なエキゾーストサウンドを奏でる排気システムをインストールすることにより、最高出力は「GR450」の450psを大きく超える550ps、最大トルクは650Nmから770Nmへ進化を遂げた。
最新のボディキットでもエンジンは同じだが、新開発のターボチャージャー、「ARMAspeed」のカーボンファイバーインテーク、ラジエーターキット、M「Htronic」モジュール、オプションのダウンパイプ付きFI Exhaustのステンレススチール製排気システムが搭載される。ハイライトは「悪魔のような」と表現するリヤウィングで、これに新しいディフューザー、フロントスプリッター、フィンが一体化したサイドスカートを追加、さらにオプションの黒と赤のデカールセット、カーボンファイバー製のミラーキャップとテールライトカバーも提供している。
これらカーボンファイバー製ボディキットにより最新の「GR 550」は、長い間噂されている「GRMN」であるかのようなエクステリアが完成している。
足回りでは、新設計の20インチ「Concave One」アロイホイールセットを装着、よりワイドなスタンスのためにスペーサーが組み合わされている。またH&RスプリングセットまたはKWコイルオーバーサスペンションにより車高もローダウンされており、ハンドリングの信頼性をさらに向上させるという。
気になる価格だが、パフォーマンスキットだけで11,999ユーロ(約193万円)で、パッケージ全体を希望する場合は、スポーツエキゾーストにさらに5,050 ユーロ(約81万円)、ダウンパイプに2,136 ユーロ(約34万円)を支払う必要がるが、これだけではない。ド派手なカーボンファイバー ボディキットには、13,500ユーロ(約217万円)、アロイホイールセットが3,070ユーロ(約49万円)、「KW Clubsport」コイルオーバーキットが3,070ユーロ(約49万円)かかるなど、途方ない金額を覚悟しないとならないだろう。