アストンマーティンF1に搭載するPUをホンダが新たに開発。アラムコは最先端の燃料を、バルボリンは最先端の潤滑剤をそれぞれ開発し提供する
F1の2026年シーズンに向けてホンダは現在、電動モーターと内燃機関のパワーが50:50となる新しいパワーユニット(PU)を開発している。このPU向けにアラムコは最先端の燃料を、バルボリンは最先端の潤滑剤をそれぞれ開発、提供する。このように、各社が持てる力を発揮し、AMF1が最高のパフォーマンスを発揮できるよう、すべてのパートナーが協力していく。
ホンダは昨年5月に、アストンマーティン・フォーミュラワンチーム(AMF1)と2026年からPUを供給する契約を締結し、HRCがPU開発とレース参戦・運営を行うことを発表した。HRCは米国を拠点とする「Honda Racing Corporation USA」に加え、今年3月に英国に設立したPU運用拠点「Honda Racing Corporation UK Ltd.」も合わせて、グローバルでのF1オペレーションを整えている。HRCは今回のパートナーシップに基づき、3社と緊密に連携し、F1での勝利を目指す。
このたびの技術協力協定締結の発表に際して発せられた各代表者のコメントは以下のとおり。
AMF1 エグゼクティブチェアマンのローレンス・ストロール氏
「このマイルストーンは、F1 2026年シーズンに向けて、可能性の限界に挑戦する私たちの旅が大きく前進したことを意味する重要な一歩です。アラムコ、バルボリンHRCとのコラボレーションは急ピッチで進行しており、私たちの野心的な目標達成に向けて順調に進んでいます。先進的な燃料・潤滑剤の共同開発と、新しいホンダのPUにより、サーキット上でのパフォーマンスが向上し、このパートナーシップが関係者全員に大きな成功をもたらすと確信しています」
アラムコ エグゼクティブバイスプレジデント商品・カスタマー担当のヤッセール・マフティ氏
「AMF1、HRC、バルボリンとの協力が着実に進展していることを、大変喜ばしく思っています。アラムコは車両の軽量化から安全性の向上に至るまで、今後市販車にも導入される可能性のあるさまざま様々な技術開発においてもチームと緊密な協力を行います。これはチームへの強いコミットメントを示すともに、モータースポーツと自動車産業の未来に役立つ、先進技術の開発に対する私たちの真摯な取り組みを象徴するものです」
バルボリン ジャマル・ミュアシャーCEO
「AMF1との協業は、モータースポーツにおける可能性の限界を押し広げる特別な機会です。バルボリンの先進的な潤滑技術は、この取り組みにおいて重要な役割を果たしており、2026年のサーキットでその成果を見ることを楽しみにしています」
HRC 渡辺康治代表取締役社長
「AMF1、バルボリン、アラムコとの協力は、これまでにない特別なコラボレーションです。新レギュレーションに適合したホンダのPUが、AMF1の車体に搭載され、F1を戦うことを大変楽しみにしており、これら素晴らしいブランドとの先進的なパートナーシップの一員であることを誇りに思います」