ブリヂストンの「ポテンザスポーツA」がアウディの新型「e-tron GT」の新車装着用タイヤに採用

ブリヂストンの欧州グループ会社であるブリヂストン ヨーロッパ エヌヴィー エスエー(以下BSEMEA)はこのほど、アウディの新型EV「e-tron GT」の新車装着用タイヤとして、ブリヂストンの量産タイヤで最大となる再生資源・再生可能資源比率55%の「ENLITEN(エンライトン)」技術を搭載した「POTENZA SPORT A(ポテンザスポーツ エー)」を納入したことを発表した。装着サイズはフロントが265/35R21 101XL Y、リヤが305/30R21 104XL Y。

低電費に貢献する転がり抵抗の低減や再生資源・再生可能資源比率向上に加え、耐摩耗性能やウェット性能にもエッジを効かせ、欧州市場のEVに求められる性能を向上

「ポテンザスポーツA」は、ISCC PLUS認証(※)を取得した再生資源・再生可能資源を原材料として使用しており、35%の再生可能資源(天然ゴムや生物由来ポリマー)と20%の再生資源(タイヤ由来粉砕ゴム、再生オイル由来のカーボンブラック、もみ殻由来シリカ、リグニン、再生資源由来の亜鉛華、再生カーボンブラック)の計55%の再生資源・再生可能資源で構成されている。
※ISCC(International Sustainability and Carbon Certification:持続可能性および炭素に関する国際認証)が展開する認証制度。バイオマスなど再生可能資源由来の原材料や再生資源由来の原材料を用いた製品を対象とし、サプライチェーンを通じたトレーサビリティに関する要求事項に準拠しているかどうか審査のうえで認証される

また「ポテンザスポーツA」は、商品設計基盤技術「エンライトン」を搭載することで、低電費に貢献する転がり抵抗の低減や再生資源・再生可能資源比率向上に加え、耐摩耗性能やウェット性能にもエッジを効かせ、欧州市場のEVに求められる性能を向上させている。これにより「アウディe-tron GT」というパワフルな車両の魅力である高い運動性能と安全性能を引き出しつつ、航続距離500km(アウディ社内テスト値)の実現やサステナビリティへも貢献している。

BSEMEAオリジナルエクイップメント担当バイスプレジデントのスティーブン・デ・ボック氏はこのようにコメントしている。
「『ポテンザスポーツA』は、ブリヂストンの革新的技術とサステナビリティへのコミットメントを示しています。このタイヤは、ブリヂストンが2050年を見据えた環境長期目標として掲げる100%サステナブルマテリアル化(※)に向け、重要なマイルストンとなるでしょう。ブリヂストンのビジョンである『サステナブルなソリューションカンパニー』の実現に向けて、ISCC PLUS認証を取得した再生資源・再生可能資源を原材料として55%使用したタイヤを量産できることを誇りに思います」
※ブリヂストンでは「1.継続的に利用可能な資源から得られ、2.事業として長期的に成立し、3.原材料調達から廃棄に至るライフサイクル全体で環境・社会面への影響が小さい原材料」をサステナブルマテリアルと位置付けている

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