次世代EVミニバン「PV5」が日本発売決定! VW ID.Buzzのライバルになるか?

キア PV5 乗用車バージョン プロトタイプ スパイショット
キアが2024年1月アメリカ・ラスベガスで開催されたデジタル技術見本市「CES2024」にて発表した新型電気自動車「PV5」の市販型最新プロトタイプをカメラが捉えた。ただし今回はこれまでの商用バージョンではなく、注目の乗用車バージョンだ。

9月24日に総合商社の双日がこのPV5についてキアと日本国内における販売総代理店契約を締結したと発表しており、国産ミニバンにとって脅威となりそうだ。

キア PV5 乗用車バージョン プロトタイプ スパイショット

量産型では、ヒョンデMobisが開発した専用の「e-CCPM」(電動コンプリート シャーシ プラットフォーム モジュール)を採用。この統合プラットフォームは、バッテリーや駆動モーターなどの主要コンポーネントを標準化し、車両の構造を必要に応じてカスタマイズが可能だ。

キア PV5 乗用車バージョン プロトタイプ スパイショット

また、フォルクスワーゲン「ID.Buzz」とサイズが似ており、乗用モデル、物流に最適化された高屋根の配送モデル、貨物輸送用のシャシー キャブなど、さまざまな構成をサポートするように設計されている。この柔軟性はソフトウェア調整によって実現され、さまざまなアプリケーションでさまざまな形状と機能を実現できる。

キア PV5 乗用車バージョン プロトタイプ スパイショット

捉えたプロトタイプは、LCVの典型的な箱型のシルエットとおなじみのプロポーションを備えているが、大きなキャビン、光沢のある黒いパネル、厚いプラスチッククラッディング、スリムなLEDヘッドライト、4本スポークホイールなど、よく見ると特徴的なスタイリングが明らかになる。そして注目は、商用ではパネルになっていたバックドアウィンドウや、リアウィンドウが露出している。

キア PV5 乗用車バージョン プロトタイプ スパイショット

コンセプトとの違いは、従来のミラーを装備、太いピラー、小さなホイールのほか、ホイールアーチの周りには塗装されていないプラスチッククラッディングの一部も見られる。

キア PV5 乗用車バージョン プロトタイプ スパイショット

標準キットで出荷される交換可能な上部ボディモジュールによって、ベーシック、バン、ハイルーフ、シャーシキャブのボディスタイルで提供されることがすでにわかっている。これらは、機械式カップリングと電磁固定ポイントによって取り付けられ、2列および3列構成でさまざまな座席配置など、オーナーは必要に応じてカスタマイズ可能となる。
日本でも発売される乗用車バージョンでは、豪華デジタルコックピットを装備するほか、高級感あふれる室内などが噂されている。

キア PV5 乗用車バージョン プロトタイプ スパイショット

PV5のワールドプレミアは2025年初頭と思われ、その後はPV1とPV7が加わる。これらはすべて韓国の新施設で生産され、年間生産能力は15万台。同社はまた、配車事業におけるPBV(Purpose Built Vehicle)の開発と展開についてUberと覚書を締結している。

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著者プロフィール

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APOLLO

1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…