9月24日に総合商社の双日がこのPV5についてキアと日本国内における販売総代理店契約を締結したと発表しており、国産ミニバンにとって脅威となりそうだ。
量産型では、ヒョンデMobisが開発した専用の「e-CCPM」(電動コンプリート シャーシ プラットフォーム モジュール)を採用。この統合プラットフォームは、バッテリーや駆動モーターなどの主要コンポーネントを標準化し、車両の構造を必要に応じてカスタマイズが可能だ。
また、フォルクスワーゲン「ID.Buzz」とサイズが似ており、乗用モデル、物流に最適化された高屋根の配送モデル、貨物輸送用のシャシー キャブなど、さまざまな構成をサポートするように設計されている。この柔軟性はソフトウェア調整によって実現され、さまざまなアプリケーションでさまざまな形状と機能を実現できる。
捉えたプロトタイプは、LCVの典型的な箱型のシルエットとおなじみのプロポーションを備えているが、大きなキャビン、光沢のある黒いパネル、厚いプラスチッククラッディング、スリムなLEDヘッドライト、4本スポークホイールなど、よく見ると特徴的なスタイリングが明らかになる。そして注目は、商用ではパネルになっていたバックドアウィンドウや、リアウィンドウが露出している。
コンセプトとの違いは、従来のミラーを装備、太いピラー、小さなホイールのほか、ホイールアーチの周りには塗装されていないプラスチッククラッディングの一部も見られる。
標準キットで出荷される交換可能な上部ボディモジュールによって、ベーシック、バン、ハイルーフ、シャーシキャブのボディスタイルで提供されることがすでにわかっている。これらは、機械式カップリングと電磁固定ポイントによって取り付けられ、2列および3列構成でさまざまな座席配置など、オーナーは必要に応じてカスタマイズ可能となる。
日本でも発売される乗用車バージョンでは、豪華デジタルコックピットを装備するほか、高級感あふれる室内などが噂されている。
PV5のワールドプレミアは2025年初頭と思われ、その後はPV1とPV7が加わる。これらはすべて韓国の新施設で生産され、年間生産能力は15万台。同社はまた、配車事業におけるPBV(Purpose Built Vehicle)の開発と展開についてUberと覚書を締結している。