日産「アリア」と同じ「CMF-EV」プラットフォームを採用。
アルピーヌが現在開発中の新型電動クロスオーバーSUV、「A390 βコンセプト」量産バージョンの開発車両をスクープ班のカメラが初めて捉えた。
現在アルピーヌは、「フランスのポルシェ」に相当する存在になることを目指して劇的な変革を遂げているといい、「A390」は、その成功を達成するために不可欠となると言われている。
捉えたプロトタイプは、厳重にディテールを隠しているが、4 つのドアとスポーツカーのような傾斜したルーフ ラインを備えていることがわかるほか、現在の同社初のモデルであるA110を視覚的につなぐ、急勾配のボンネットラインも確認できる。
側面を見ると、フロントドアにフラッシュドアハンドルを備え、リアドアノブはCピラーにマウントされているようだ。足回りには同ブランド専用の大径ホイールを装着、後部では、左右にスリムなLEDテールライトの一部が見てとれる。
量産型では、ルノー「メガーヌ E-Tech」や日産「アリア」と同じ「CMF-EV」プラットフォームを採用、後車軸の2つの電気モーターと前部の1つの電気モーターによってトップグレードでは最高出力は608psを発揮、トルクベクタリング(タイヤにかかるパワーを電子制御でスムーズにコントロールする機能)を実現すると噂されている。また、最高出力400psの低出力バージョンも開発中とみられ、後続距離は約600kmと予想されている。
A390のワールドプレミアは10月11日で、同社が2030年までに発売する7台の新型フルエレクトリックモデルのうちの1台となっている。発表後はフランスで製造、2025年に発売が予定されている。