アウディRS 6アバントの究極モデル「RS 6アバントGT」が上陸! 世界限定660台のうち日本への割り当ては10台

アウディジャパンは10月3日、アウディの高性能モデルであるRS 6アバントに設定された、世界660台限定の究極のスポーツモデル「RS 6アバントGT」の日本導入を発表。日本市場に割り当てられる限定10台(ミトスブラックメタリック5台/クロノスグレーメタリック5台)のうち、クロノスグレーメタリック5台のオンライン販売を同日より開始した。税込車両価格は2820万円。なお、ミトスブラックメタリック5台については、今秋以降、順次販売される予定だ。

カーボンパネルの多用などによって40kgの軽量化を実現。4.0Lツインターボは630ps/850Nmを発揮。0-100km/h加速は3.3秒!

アウディ オンライン「RS 6アバントGT」特設ページ

「RS 6アバンとGT」のアイデアは、2020年にクワトロ誕生40周年を記念した、ドイツ・ネッカーズルム工場の研修生グループによるプロジェクト「RS 6 GTOコンセプト」に遡る。アウディの各部門で働いていた12名の研修生が、アウディデザインのサポートを受けて6カ月にわたりこのプロジェクトに取り組み、1989年に登場した伝説的なアウディ90クワトロIMSA GTOレースカーからインスピレーションを得てRS 6 GTOコンセプトを製作した。今回の限定モデルは、このRS 6 GTOコンセプトを進化させたRS 6アバントのトップ・オブ・トップモデルである。

ボディカラー:クロノスグレーメタリック

搭載される4.0L V型8気筒ツインターボエンジンは630ps/ 850Nmを発揮。0-100km/h加速は3.3秒を誇る。エンジンサウンドは、RSスポーツエキゾーストシステムによりトップモデルとしての存在感を主張する。その一方で、48Vマイルドハイブリッドやエンジンの低負荷時に8つのシリンダーのうち4つのシリンダーを休止させるcod(シリンダーオンデマンド)を採用、8速AT(ティプトロニック)と組み合わせることにより高性能と高効率を両立している。

RS 6アバントGTは、スピードリミッターにより制限される最高速度が305km/hまで高められている。この究極のハイパフォーマンスに対応して、ブレーキにはレッドキャリパーによるセラミックブレーキシステムを搭載。駆動方式はアウディの代名詞でもあるquattro(クワトロ)四輪駆動だ。セルフロッキング・センターディファレンシャルは、エンジンの駆動力を通常フロント40%:リヤ60%の比率でリヤアクスル寄りに分配。路面状況に合わせて、より多くのトルクを自動的に適切なアクスルに伝える。最大70%をフロントアクスルに、あるいは最大85%をリヤアクスルに配分することでドライビングダイナミクスが向上し、卓越したトラクションと優れた加速を実現する。このモデル専用チューニングのリヤスポーツディファレンシャルは、理想的なトルク配分を計算してリヤホイールにアグレッシブかつ可変的に分配することで、コーナリングのハンドリング限界でアンダーステアを軽減することができる。

ボディカラー:ミトスブラックメタリック

また、究極のスポーツグレードにふさわしく、RS 6アバントGT専用のライトウェイトなアジャスタブルコイルオーバーサスペンションを初めて採用。このサスペンションはRS 6アバントと比較して車高を10mm低くしながら、優れたダイナミクスと快適性を完璧に融合している。より高いスプリングレート、3段階に調整可能なダンパー、より硬いスタビライザー(フロントで30%、リヤで80%硬め)により、ボディのロールが減少しドライビングの楽しさが大幅に強化された。

カーボンパネルの多用等により、ベースモデルのRS 6アバント パフォーマンスと比較して40kgの軽量化を実現。専用ホイールに装着される285/30R22サイズのハイパフォーマンスタイヤ「コンチネンタル・スポーツコンタクト7」は、乾いた路面と濡れた路面の両方で優れたグリップを提供すると同時に、高速でコーナリングする際のアンダーステアを抑制し、あらゆる速度域でより正確なハンドリングを実現。車速100km/hから停止するまでの制動距離を最大2m短縮する。

内外装には数多くの特徴的な装備を採用している。エクステリアでは、ハイグロスブラックのシングルフレームグリルとエアインテークがワイド&ローの印象を高め、フロントエプロンの垂直ブレードやバンパーに統合された力強いフロントスプリッター等がシャープな外観を強調。また、RS 6アバント史上初めてルーフレールを廃止することにより、よりフラットでスポーティなシルエットを実現した。

さらに、軽量化にも寄与するカーボン製のボンネット、バンパー、フェンダー、リヤディフューザー、印象的なパススルー、モータースポーツからヒントを得たルーフエッジスポイラー(ダブルウイング)、そして、GTロゴが付くアウディスポーツによるブラックメタリックポリッシュトの6アームデザイン22インチホイール等が、RS 6アバントシリーズのトップモデルであることを主張している。

インテリアはスポーティさを強調。身体をしっかりとホールドする機能性と上質なマテリアルが醸し出す質感が両立する、ダイナミカとレザーによるコンビネーションのRS 6 GTロゴ付きRSバケットシート、RS 6 GT デザインパッケージ、ディープブラックダイナミカのデコラティブパネル、フラットボトムステアリングホイール等を特別装備し、センターコンソールには限定モデルの証としてシリアルナンバー(製造番号)が刻印されている。

さらにRS 6アバントGT専用のドアエントリーライト、フロアマット、レッドのシートベルトが、この特別なモデルの利便性、そして所有する満足度を高める。

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