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アイコニックなシルバーバーチにペイントされたボディを纏うなど、映画『007/ゴールドフィンガー』の要素をさりげなく取り込み、ジェームズ・ボンド的なドライビングを楽しむことに重点
映画史のなかでも屈指のパートナーシップとなったこの顔合わせは、アストンマーティンDB5が銀幕デビューを飾った1964年公開の『007/ゴールドフィンガー』に遡る。DB5は世界で誰もが知るクルマとなり、このことはアストンマーティンの輝かしい「DB」の血統にとって極めて重要な一歩となった。今、その血統を継ぐ最新モデルが、007仕様になって登場した。
かつて映画『007/ゴールドフィンガー』に登場したDB5は、ボンドが敵から逃れるための秘密兵器を搭載していたが、DB12ゴールドフィンガー・エディションは映画の要素をさりげなく取り込み、ジェームズ・ボンド的なドライビングを楽しむことに重点を置いている。
ベースモデルは2023年5月に発表された「DB12」。パフォーマンス、ウルトラ・ラグジュアリー、スタイルの極上の融合を実現しており、DBの名高い血統を新たな高みに押し上げた。4.0LV型8気筒ツインターボエンジンはベストインクラスとなる680ps/800Nmを発揮し、先進的なサスペンションシステムを備えることにより、スリリングでありながら洗練されたドライビングを保証。0-100km/h加速タイムは3.6秒、最高速は325km/hだ。
アイコニックなシルバーバーチのボディカラーに身を包んだDB12ゴールドフィンガー・エディションは、ひと目見ただけで明らかなステートメントを発している。印象的な21インチのマルチスポークホイールは独特なシルバー色のダイヤモンド旋削仕上げで、ブラックのブレーキキャリパーとビスポークのゴールドのサイドストレーキ、シルバーにブラックエナメルを施した唯一無二のアストンマーティンのロゴがそれをさらに引き立てている。ブライトクロームの「Q」が飾るフェンダーバッジは、このDB12がまさに特別に手を加えられたものであることを証明している。
インテリアでは、クラシックなDB5同様の縦キルトのレザーのスポーツプラスシートが目を引く。ジェームズ・ボンドのスーツを思わせるプリンス・オブ・ウェールズ・チェックを、繊細なパーフォレーション加工で表現している。さらに同様のチェック柄はドアインサートとヘッドライナーにも展開されるほか、独自のトレッドプレートにも刻まれている。
ポリッシュ仕上げのシルプレートには、ゴールドフィンガー60周年のロゴがあしらわれた。
インテリアのウルトラ・ラグジュアリー感をさらに高めているのが、ドライバーが触れる場所に施される18金メッキのアクセントで、ドライブモードを選択するためのロータリーダイヤルとローラーコントロール類は、劇中でボンドが使用する黄金の発信器にインスピレーションを得た溝付きのギアセレクターの装飾に使用されている。同様の装飾はトリムインレーでも展開され、2X2ツイルグロス・カーボンファイバーに金糸が織り込まれている。
ドライバーシートのサンバイザーには、マイアミのプールが舞台となった有名なワンシーンで最後に引かれたトランプのカードを連想させる「ハートの8」を刺繍。ボンド・ファンにとっては頷ききたくなるさりげなさだ。
そんなDB12ゴールドフィンガー・エディションのオーナーには特別なギフトが用意されている。オーナーには、カスタムのカーカバーとラグジュアリーなキープレゼンテーションボックス、シルバーバーチのスピードフォーム模型、さらに真にレアな一品として映画の有名なフルカ峠のシーンの35mmフィルムの一片が贈られる。また、アストンマーティン・マガジンの1/60ゴールデン・リミテッド・エディションも含まれている。特別に取り揃えられたこれらの品々は、クルマ本体と同じく、外はシルバーバーチ色、中はプリンス・オブ・ウェールズ・チェック柄のグローブ・トロッター製アタッシュケースに収められている。
さらに、個別に番号の付いた2007年物のシャンパン「ボランジェ」のマグナムボトルも、「ボランジェ007」グラス4脚とともに、ビスポークのグローブ・トロッターのエア・キャビン・ケースにエレガントに収められて贈られる。
手がけたのはアストンマーティンのビスポーク部門「Q by Aston Martin」
DB12ゴールドフィンガー・エディションは、アストンマーティンでパーソナライゼーションとビスポークを担当する部門「Q by Aston Martin」によって生み出された。007映画に登場する「Qブランチ(支部)」のように、無限の可能性を現実に変えるエキスパートたちだ。Q by Aston Martinのデザイナーや職人の技を活用することで、カスタマーは個性的な細かいディテールから、完全ビスポークの構成部品による本格的なエンジニアリングと製造まで、あらゆる面を網羅する、自分だけのコミッションが体験できる。無限の可能性で、真に1台だけのクルマを実現するのだ。
アストンマーティンでグローバルチーフブランド&コマーシャルオフィサーを務めるマルコ・マティアッチ氏はこのように述べている。
「アストンマーティンと『ジェームズ・ボンド』シリーズとの関係は、ずっと大切にされてきたものです。この類いまれなスペシャルエディションは、60年にわたるパートナーシップを祝い、初代の、そしておそらくは最も有名なアストンマーティンのボンド・カーを記念できる素晴らしい機会だと思います。当社が誇る『Q』部門による、さりげなくも極めて印象的な要素を織り込むことで、世界中のボンド・ファン垂涎の極めてユニークなクルマができたと思います。Q by Aston Martinのおかげで、私たちは真に一台だけのクルマを生み出すことができます。多くの場合、それは大切なお客様の夢を発端としています。その夢がどれほど大きくても小さくても、実現のお手伝いができることに大きな喜びを感じます」