アウディが現在開発中の欧州Eセグメント、「A7」次世代型プロトタイプにカメラが迫った。
同社は、購入者が内燃機関とEVの製品を簡単に選択できるよう、内燃機関モデルを奇数、電動モデル偶数というように命名規則を改め、新型モデルの車名を順次変更している。この戦略を初めて確認できたのは長年販売されてきたA4セダンが2026年モデルで「A5」バッジに切り替わった夏だが、今度はA6がA7へと“変身”する。
過去10年間、A6は伝統的な「セダン」と「ワゴン」を、A7は「ファストバッククーペ」として親しまれてきたが、次世代型ではワゴンは目撃されていた一方で、もうひとつのバージョンが「セダン」なのか、はたまた「ファストバック」になるのか注目されていた。
これまでに目撃されてきたA7のプロトタイプでは、トランクとの境界線を曖昧に偽装されていたが、今回のプロトタイプでは鮮明にトランクルームが確認できる。ご存知のように、ライバルとなるメルセデス「Eクラス」やBMW「5シリーズ」も3ボックスセダンであることから、アウディがその市場に明確に参入することになる。
このたび捉えたプロトタイプは、リヤウィンドウのスポーティな傾斜、それに加えて短いトランクが見てとれ、クーペのような雰囲気を醸し出している。また、ホイールアーチはリヤクォーターで高くカットされており、セダンにスリムな外観を与えている。また、フラッシュドアハンドルが最新モデルであることを示唆している。全体的にフォーマルなEクラス、5シリーズに対し、スポーティなA7というイメージになるだろう。
次期型では、次期「A5」と「Q5」にも使用される予定のPPC(プレミアム・プラットフォーム・コンバスチョン)アーキテクチャを採用する。
パワートレインは、ガソリンまたはディーゼルの2.0L直列4気筒エンジンに、前輪駆動または全輪駆動の駆動系を組み合わせることになる。マイルドハイブリッドのほか、およびより大きなバッテリーと巧妙なパッケージングを備えたプラグインハイブリッドをラインナップし、EV後続は100kmを超えてくるという情報も入っている。