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後席スライド機構で足元広々 力強い走りに操舵感覚も良好
クロスビーの〝クロス〞はクロスオーバーの〝クロス〞。多くのクロスオーバーSUVがハッチバックやクーペとのクロスオーバーであるのに対し、ハイトワゴンとクロスオーバーさせたのがクロスビーだ。
エクステリア
ベースとなっているのは、同社のコンパクトハイトワゴン〝ソリオ〞。乗員の着座姿勢はソリオと同様の腰掛けスタイルで、見晴らしは良好だ。リヤシートに165㎜の左右独立スライド機構が付くのもソリオ譲り。最後端にセットすれば、身長181㎝の僕でも楽に足が組めるし、最前端にしても乗り降りの際に足が引っ掛からない。
インストルメントパネル
全長が3760㎜という小さなクルマなので、後席を最後端にすると荷物はたいして積めないが、2〜3名で使用するならキャンプにも行けそうだ。パワートレインは欧州車的。1.0ℓ直列3気筒のターボエンジンに、ステップ式(遊星歯車式)6速ATを組み合わせる。
居住性
最大トルクは150Nmと1.6ℓの自然吸気エンジン並みで、それが1700〜4000rpmの広い範囲で使えるから、数値以上に力強く走る。6速ATの変速感も小気味良い。操舵のしっかり感も欧州車風だ。駆動方式はFFと4WDを用意。4WDはビスカスカップリング方式だが、悪路用のトラクションコントロール制御〝グリップコントロール〞を使えば、思いのほか良く走る。
うれしい装備
月間販売台数 1189台 (23年9月~24年2月平均値)
現行型発表 17年12月( 一部仕様変更 23年11月)
WLTCモード燃費 18.2 ㎞/ℓ ※FF車
ラゲッジルーム
以前、河原で試乗した際、「ここは無理じゃない?」と思った急斜面を、多少、苦労したとはいえ登り切ってしまった。
※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.158「2024-2025 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。