量産型ではVW「ID.2」とMEB Entryプラットフォームを共有、全長は4m強と予想
バルセロナの特徴的な地域にちなんで名付けられた「ラヴァル」は、サイズ的には「ボーン」のすぐ下に位置し、現在販売されている同社のEVのなかで最小モデルとなる。
ポルシェ・パナメーラにハッチバック!? 28,000ドルの低価格で最新技術を装備するモデルとは? | 画像全20枚
捉えたプロトタイプは、厳重なカモフラージュを脱いで、部分的なディテールが見えてきた。そのフロントエンドは、「ベイビーポルシェ・パナメーラ」ハッチバックと言えそうなルックスだが、ヘッドライトは、デカール(複写)なほか、ビニールラップで実際のデザイン詳細は隠されている。
側面では、黒いステッカーを貼り付け、控えめなプラスチッククラッディングに、大きくアグレッシブな外観を与えている。また、空力に焦点を当てたアルミホイール、フラッシュドアハンドルも確認できる。後部では一体型リヤスポイラーを装備、LEDテールライトが見えているが、これもダミーコンポーネントで量産型ではない。またバンパーには、アグレッシブなディフューザーを装備していることから、パフォーマンスモデルであることもわかる。
量産型ではVW「ID.2」と「MEB Entry」プラットフォームを共有、全長は4m強と予想され、フロントアクスルに最高出力226psの電気モーターを搭載し、ホットハッチの領域に足を踏み入れることになる。噂によると、より強力なAWDバージョンが続き、VWグループのデュアル電気モーターを搭載、最高出力 340psの力強い出力を発揮する可能性があるという。
おそらく、38 kWhと56 kWhのバッテリーパックのオプションを提供し、最大 440 km(273マイル)の走行距離を実現すると思われる。
ラヴァルのワールドプレミアは2025年で、スペインのマルトレルの工場で製造される。価格はID.2の25,000ユーロ(約398万円)とほぼ同じで、VWグループ最安値EVとなる一方、最先端の技術も投入される。
市場では、ルノー「5 E-Tech Electric」やアルピーヌ「A290」がライバルとなるだろう。