日本の名車のレストモッドをプロデュースするプロジェクト「Built By Legends」は、チューナーMine’sと共同開発した日産「R34 スカイラインGT-R」をSEMAショー2024で展示した。
展示車両は、スカイラインで最も象徴的な色のひとつである「ベイサイドブルー」をまとっている。Built by LegendsがR34 GT-Rを近代化して活性化するために使用する方式は、アメリカのマッスルカーやポルシェ911などを専門とする他のレストモッドスタイルと似ている。まずドナーカーを完全に分解し、次にGT-Rの分野で定評のある会社であるガレージ ヨシダによってシャーシが修復および強化される。次に新しいストラットタワーセットが取り付けられ、シャーシをウェットブラストするほか、スポット溶接により剛性アップが図られるのだ。
新しいブッシングとベアリング、スポーツサスペンションも取り付けられた。R34 GT-Rはパフォーマンスの象徴だが、25年前のクルマであり、その間にブレーキ技術は大きく進歩している。そのため、フロントに「AP Racing」の6ピストンキャリパーと356mmローター、リヤには新しい4ピストンキャリパーをインストール。ホイールはRAYSの18インチ、タイヤは265/35R18のブリヂストン「ポテンザ71RS」が装着されている。
エンジンはオリジナルの直列6気筒ツインターボ「RB26DETT」に代わり、排気量を2.8Lに拡大したマインズの「MB7」に置き換えられた。この最高出力650psを発揮するエンジンには、ゲトラグ製のヘビーデューティ6速マニュアルトランスミッションと組み合わされているほか、カーボンファイバーのエアインテークと特注のECUも取り付けられる。
キャビン内では、ベイサイドブルーの外装を再現し、シートやその他の主要表面はツートンのブラックとネイビーのウルトラスエードで飾られている。アルカンターラとナッパレザーのブレンドで包まれた新しいステアリングホイールがドライバーの指先に収まり、触覚的なアップグレードを加え、アルミ製のレーシングペダルが高性能な美観を完成させている。
注目の価格は、45万ドル（約6800万円）からとなっているが、あくまでもドナーカーを調達する前の金額ということを忘れてはいけない。
