80万kmはヨユウで走れちゃうコンパクト!? 超過酷&激戦なインドの“4m未満”市場に投入される小型SUVの生ボディをチェック

シュコダ カイラック 市販型プロトタイプ スパイショット
チェコの自動車ブランドであるシュコダは現在、インドをメインターゲットとしたコンパクトSUVを開発している。インドは欧州などよりも荒れた路面でハードに使われることが多いが、シュコダはそれを踏まえて新モデルのテストもかなり入念に行っているようだ。

シュコダが現在開発中の新型クロスオーバーSUV「Kylaq」(カイラック)市販型プロトタイプをカメラが捉えた。

サンスクリット語で「クリスタル」を意味する言葉に由来するカイラックは、インドで最も競争の激しい4m未満のコンパクトセグメントに参入するモデルだ。

シュコダ カイラック 市販型プロトタイプ スパイショット

同モデルはインドをターゲットとしておりヨーロッパでは販売されない。しかし、他のシュコダのプロトタイプと同様、ドイツのニュルブルクリンクでテスト走行をおこなっている。サーキット入口付近のロータリーで撮影されたプロトタイプのサイドビューからは、全長3995mmのマシンがいかに小さいかを確認できる。

同ブランドは、ドイツの滑らかな道路よりもはるかに厳しいインドを走るため、このコンパクトボディでも妥協せず、50万マイル(80万km)のテスト走行を行ったという。ちなみにこの距離は地球から月まで往復する距離よりも長い。

さらに、荒れた道路を何度も走行するため振動テストにかけるのに十分な時間を費やしたほか、内装トリムの耐久性を確認するためにコンポーネントを屋外に置き、強い日差しにどれだけ耐えられるかも確認したという。

シュコダ カイラック 市販型プロトタイプ スパイショット

インド向けに製造された2台の「クシャック」と「スラヴィア」と同様に、カイラックはフォルクスワーゲンが現地で開発した「MQB-A0-IN」プラットフォームを採用。搭載されるのは最高出力114ps、最大トルク178Nmを発揮する1.0L直列3気筒ターボチャージャーガソリンエンジンで、6速マニュアルまたは6速オートマチックトランスミッションと組み合わせることができる。また、インドが数年前ほど安全面で後進国ではないことを知らしめるために、ボルボやメルセデスのエンジニアを感心させるほどのものではないものの、カイラックにはエアバッグや電子安全装置も多数装備されている。

カイラックのワールドプレミアは、11月6日または7日に予定されている。

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1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…