“新種”誕生、ジャガーの超高級車第一弾! タイカンとi7のいいとこどり? 謎の4ドアGT、公式リーク!

ジャガー GT プロトタイプ ティザーイメージ
ジャガーは、現在のアウディやBMWなどと競合する“プレミアム”ブランドから、ベントレー、マセラティ、ポルシェなどと並ぶ超高級EV自動車メーカーへと生まれ変わろうとしている。テクノロジーとパフォーマンスは向上し、価格は上昇、初期費用は140000ドル(約2千万円)程度になる。そのジャガーが現在開発を進める、新型4ドアGTプロトタイプの画像を公式リークした。

ジャガー GT プロトタイプ ティザーイメージ

このたび公式リークされたプロトタイプは、堂々としていて大きく、4ドアクーペとシューティングブレークの中間のようなシルエットが見てとれる。言ってみればポルシェ タイカンとBMW i7が融合したようなイメージで、ジャガーはこの新型モデルを“新種”と表現している。

ジャガー GT プロトタイプ ティザーイメージ

ディテールを見ていくと、存在感を放つ角張ったノーズと、フラットなボンネットを備えていることはわかるが、このカモフラージュの下に見慣れた逆台形のグリルがあるとは限らないだろう。ジャガーがベントレーの領域に向かって高級化を進めている中で、最近のデザインテーマから脱却する決意をしていることをほのめかしているからだ。

画像には、スポーティな特徴を強調するためにコンパクトなウィンドウと膨らんだリヤフェンダーも写っているが、大きく隠されている部分がひとつある。それはリヤビューだ。実は、ポールスター4 クロスオーバーで採用しているリヤウィンドウレススタイルが採用されるため、それを隠しているのだ。

公開された写真の中で最も目を見張るのは、サイドビューだろう。劇的に角度が鋭いフロントウィンドウと、ドアと前輪との間に広がる大きな領域が、伝統的な後輪駆動の内燃機関セダンのプロポーションを与えている。これにより、EVという新たな領域に進出しているにもかかわらず、ジャガーは長年にわたって素晴らしい内燃機関モデルを製造してきたことを、我々に思い出させたいという意図が見える。

この新型モデルはEVであることは間違いなく、車の右フェンダー上部に充電ポートがあることからもわかる。スペックは明かされていないが、最高出力575ps以上、一回の充電による航続距離は430マイル(692km)以上になることだけは判明している。

新型GTのワールドプレミアは、12月2日マイアミのアートウィークで予定されており、同じ“JEA”プラットフォームをベースにした、さらに2つのEV(少なくとも1つのSUVを含む)の公開も予定されている。

かつて、Xタイプなどの低価格路線で失敗しているジャガーだが、今度は超高級ブランドとして成功するのか、注目したい。

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著者プロフィール

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1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…