間近に迫ったロサンゼルスモーターショーで世界初公開されると思われる新型ヒョンデ「アイオニック 9」だが、最新ティザーでは、車内の断面図が映されており、3列シートのように見えることや、BOSEのオーディオシステムが搭載されていることが示されている。
また、今週初めに公開された他の画像に加わり、量産型のフロントエンドと、リクライニング式のキャプテンチェアスタイルの2列目シートを含む内装をチラ見せしている。
特に、初めて公開されたフロントエンドは、姉妹車のキアEV9ほど派手ではないが、全幅に渡ってライトバーが走り、垂直のヘッドライトが下のバンパーに埋め込まれていることがわかる。このレイアウトは、2021年のヒョンデ「セブンコンセプト」とまったく同じだ。照明要素のほとんどが、アイオニック5など他のヒュンダイの電気自動車に見られる、ピクセルスタイルのLEDデザインになるだろう。
他の画像では、より直立したキアよりも、滑らかでやや傾斜したシルエットになることが確認できる。これは、リヤウィンドウの特徴的な曲がり具合と同様に、元のコンセプトに忠実である。
側面を見ると、フロントガラスは急勾配でルーフラインは後方に向かって傾斜しており、空力性能と航続距離は向上するはずだが、最後尾の座席に座っている人の頭上空間は制限される可能性がありそうだ。
キャビン内では、湾曲したデュアルディスプレイセットアップ、ブロック状のステアリンホイール、ステアリングコラムのギアセレクターを装備。また、ダッシュボードには、ショートカットボタンとタッチセンシティブクライメートコントロールもある。
量産型ではEV9と同じE-GMPプラットフォームをベースとし、他の7人乗りEVと同じバッテリーとモーターの組み合わせで提供されるはずだ。英国では、すべてのEV9は99.8kWhのバッテリーで駆動し、最高出力203psのシングルモーターまたは最高出力384psのデュアルモーターに電力を供給している。キアによると、EV9は1回の充電で約350マイル(563km)走行できるため、アイオニック9も同様の性能を期待できる。
アイオニック9は800Vの電気アーキテクチャの恩恵も受け、EV9同様にわずか24分で10~80%の充電が可能になる。
なお、アイオニック9は7人乗りのファミリーカーだが、高性能「GT」バージョンも導入が噂されている。