チェコを拠点とするシュコダ。そのフラッグシップ・クロスオーバーSUVである「コディアック」新型のパフォーマンスバージョンとなる「コディアック vRS」のプロトタイプが、ニュルブルクリンクで高速テストを開始した。
初代コディアックはフォルクスワーゲン(以下VW)のMQBプラットフォームを採用し、2016年に発売された。第2世代は2023年12月にデビューしたが、ガソリン、ディーゼル、ハイブリッドオプションのラインナップから、注目すべきひとつの欠落があった。それが、パフォーマンスバージョンの「vRS」だ。初代でも導入されていたが、第2世代は発の設定となる。
カメラマンによると、ニュルで見たプロトタイプは変速のレスポンスがよく、高速での加速だけでなくコーナリングもスポーツカーのようだったという。先代ガソリンvRSは、最高出力245psを発揮するVWの2.0L直列4気筒ターボエンジンを搭載した。一方、新型では、VW「ゴルフGTI」から心臓部が移植され、最高出力265ps、最大トルク370Nmを誇る全輪駆動マシンとなるが、スペック的にはポルシェ「マカン」と同等となる。また0-100km/h加速は6秒前半と予想されている。
しかしニュルでは、300ps以上のパワーを持つモデルのような走りが見られたようだ。
プロトタイプはまだカモフラージュがほぼないフルヌード状態で、ベースのコディアックに見られる分割ヘッドライトと垂直グリルスラットを装備していることが判明。その一方で、より拡大された下部グリル(このテスト車では部分的にカモフラージュされている)と、バンパーの両側のよりアグレッシブな通気口を組み合わせていることもわかっている。
側面では、より広くフラットな下端を持つ黒いシルパネルや、ダイナミックなデザインのホイールが確認できる。また、後部では、ベースモデルには見られない長方形のデュアルエキゾーストパイプがリアバンパーの下部から突き出ているのが見てとれる。
新型コディアックvRSのワールドプレミアは2024年内が濃厚だ。