プレミアム感あふれる室内空間は感動レベル「日産ノート オーラ」【最新コンパクトカー 車種別解説 NISSAN NOTE AURA】

コンパクトカーというサイズ感を見事に裏切る上質さで注目の「日産ノート オーラ」。木目調と黒とメッキの落ち着いた組み合わせのインテリアと数段クラスアップしたかのような静粛性は特筆もの。ボディカラーも上品な17色を揃え、コンパクトカーらしい取り回しの良さと上質な空間を高いレベルで確立した良車と言える。
REPORT:竹岡 圭(本文)/工藤貴宏(写真解説) PHOTO:平野 陽 MODEL:佐々木萌香

第二世代のe-POWER搭載 驚くほどの静粛性に感極まる

いわゆる他のコンパクトカーとは、まったくレベルが違うのだ。ドアを開けた瞬間から、その全体的な質感の高さに驚いてもらえると思う。

エクステリア

ノートの上位タイプという位置づけで、車体は5ナンバー枠に収まるノートに対してフェンダーの張り出しを増すことで全幅を拡大し、3ナンバーとしているのも違い。テールランプやバンパーも専用デザインだ。最小回転半径は5.2m。

室内色はブラックとエアリーグレーの2パターンあり、本革を使用したレザーパッケージと、高級感のある合皮とツイード調織物のシートやトリムを使ったベーシックなものがあるのだが、このベーシックが通常はスペシャルパッケージに値するくらいの上質感をまとっている。

インストルメントパネル

コンパクトカーでは初となる12.3インチの全面液晶メーターを採用。インパネは一見ノートと共通に見えるが、木目調パネルやツイード調素材をコーディネート。ラージセダンのような仕立ての良さで差をつけている。

フィニッシャーも、木目とピアノブラックとめっきが上手く組み合わされていて、いわゆるこのクラスにありがちなプラスチッキー感がまったくない。もはや感動レベルである。室内空間の広さも、コンパクトカーとしては、ライバルと比べてもしっかりと確保されており、それを乗員スペースと荷室にバランス良く振り分けているので、まるでひとクラス上のクルマで過ごしているかのような、ゆったりとした時間の流れを味わえる。

居住性

さらに感動モノなのが、静粛性の高さ。パワートレインはe-POWERだが、第二世代のシステムが採用されているために、エンジンが掛かっても音が気になりにくいのはもちろんのこと、ロードノイズも風切り音もすべてを見事にシャットアウト。それこそ3クラス上くらいの高級車じゃないと、この静謐な空間をつくるのは難しいような気がする。

うれしい装備

シフトセレクターは日産独自タイプの電気式。パソコンのマウスを動かすような操作性は、意外にもすぐ馴染めるし扱いやすい。
月間販売台数     3469台(23年11月~24年4月平均値)
現行型発表      21年6月(一部仕様向上 22年8月)
WLTCモード燃費    27.2 ㎞/ℓ※「G」系のFF車  

ラゲッジルーム

オプションではあるが、ヘッドレストに組み込まれたBOSEパーソナルサウンドシステムに、身を委ねるのもステキな時間だ。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.159「2024-2025 コンパクトカーのすべて」の再構成です。

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