プロトタイプはまだ偽装が残るが、攻撃的なノーズ、幅広のフェンダー、極太テールパイプなど高性能モデルであることは一目瞭然だ。
RS5新型は、今夏発表された新「A5」ラインナップの最上位バージョンだ。今一度アウディの新車名戦略を説明すると、A5という名前は、かつてA4と呼ばれていたもののガソリンエンジンバージョンに現在使用される。つまり、RS4セダンだったものが、まもなく「RS5」と呼ばれるようになるということだ。
プロトタイプの詳細を見ていくと、幅広のタイヤを収容するためのワイドフェンダーが前後に備わっている。また、大きなエアダクトを備えた、よりアグレッシブなフロントエンドも確認できる。
足回りには、古いアウディのローターデザインホイールを装着しているが、量産型では、専用の20インチホイールを履くことになるだろう。
リヤセクションには、先日の「アバント」プロトタイプで見られた極太ツインパイプをついにインストールしている。また、初めて小さなリヤスポイラーを装着しているが、小さなエアギャップがあるので、小さなウィングと呼ぶべきかもしれない。名前がどうであれ、車の後部の揚力を減らし、高速走行時の安定性を高めるのに役立つはずだ。
フロントウインドウにある三角のイエローステッカーは、このプロトタイプが電動モデルであることの証明だ。パワートレインは2.9L直列6気筒ツインターボエンジンを維持しつつ、モーターと組み合わされることにより最高出力600ps程度が予想されている。直列4気筒にダウンサイジングしなかったのは、ライバルであるメルセデスAMGの失敗から学んだのかも知れない。このプラグインハイブリッドでは、電気走行が30マイル(48km)と予想される。
RS5セダン/アバント新型のワールドプレミアは、今後数ヶ月以内に予定されており、2025年後半に市場投入されると見られている。