フロントにエンジンがないため、ボンネットは特に低い
ボルボ傘下のポールスターが、現在開発中のスーパー4ドアハッチバックの最新プロトタイプをカメラが捉えた。
この新型EVは、コンセプトカー「プリセプト」の市販バージョンで、発売時には「ポールスター5」という車名となる。
スカンジナビアで捉えたプロトタイプは、まだカモフラージュ残っているが、ポールスターのデザイン要素を多く残しており、同社ラインナップの中で最も洗練されたモデルであることは間違いことがわかる。
フロントエンドには、ブーメラン型のLEDデイタイムランニングライトを備えた、スプリットヘッドライトが目を引くほか、小さな黒いグリルと黒いスプリッターも同様だ。また、フロントにエンジンがないため、ボンネットは特に低く、EVの全体的な外観に素晴らしい効果をもたらしていることがわかる。足回りには、パフォーマンス重視であることを示唆する、黒いホイールと巨大なカーボン セラミックブレーキも装備されている。
側面では、車体と面一に収まるドアハンドルを装備、後部では、従来のリアウィンドウがある位置に大型パノラマガラスルーフも見てとれるほか、シャープなLEDテールライト、それを繋ぐライトバー、さらに牽引バーも備えている。
数年前、ポールスターは、5が最高出力872psと最大トルク900 Nmを発揮する2つの電気モーターを搭載して市場に投入されると発表した。しかし、ここに来て重大な情報を入手した。ポルシェとアウディがフェイスリフトされた 「RS e-tron GT」および「タイカン」の出力を引き上げているため、市販型では、わずかにスペックが向上、最高出力900ps近くなる可能性があるという。
最終的な馬力とトルクの数値がどうであれ、5は同ブランドで最も速いモデルとなり、0から62 mph(100 km/h)まで約3秒、あるいはそれよりわずかに速く加速できるはずだ。
そして、充電技術もポールスターのもう一つの切り札かもしれない。ポールスターは、わずか5分の充電で100マイル(161km)走行できると謳う「StoreDot」の超急速充電バッテリーの実験を行っている。この最先端技術が最終製品に採用されるかどうかはまだ分からないが、実現されば最大のライバルであるタイカンにとっても脅威となるだろう。