北米トヨタがbZ4Xを大胆値下げ!2025年型モデルで最大約92万円ダウン、運転支援システム機能を追加し、2025年初頭から発売

北米トヨタは、電動SUV「bZ4X」の車両価格を2025年モデルで引き下げることを発表した。XLEグレードは6000ドル(≒92万円)、リミテッドグレードは5380ドル(≒82万円)の引き下げとなる。全グレードにデュアルボルテージ充電ケーブルが標準装備され、レベル1およびレベル2充電のほか、レベル3のDC高速充電に対応している。240Vのレベル2充電器を使用すると、フル充電まで約9.5時間で完了し、推定航続距離はXLEグレードにおいて、FFモデルで405km、AWDモデルで366kmを誇る。また、新車リースまたは購入時にはEVgoの全米充電ネットワークによる1年間の無料充電サービスが提供される。安全支援システムについては、ハイテクを重視する姿勢に沿って、bZ4X リミテッドグレードには、2025年に向けた3つの追加の運転支援機能、渋滞運転アシスト、レーンチェンジアシスト、フロント・クロストラフィックアラート(FCTA)が搭載されている。

9.5時間で400kmの航続距離を充電完了

2025年型「bZ4X」BEVの推定航続距離は、XLEグレードにおいてはFFモデルで405km、AWDモデルで366kmを誇る。リミテッドグレードになると379km(FF)/357km(AWD)となる。bZ4Xは、充電状態のおおよその目安をドライバーに提供すると同時に、充電中のバッテリー状態を最適化するように設計されている。完全デジタルのマルチインフォメーションディスプレイ(MID)により、bZ4Xは充電状態の割合、車両の推定走行可能距離、充電完了までの推定時間を表示する(編集部換算値)。

バッテリー温度管理システムも搭載されており、バッテリー温度を上げるための水冷式熱交換器や加熱調整バルブが装備され、寒冷時のDC充電速度を最適化する。充電に関しては、レベル1およびレベル2のAC充電が可能なデュアルボルテージ充電ケーブルが付属しているほか、レベル3のDC高速充電に対応している。240Vのレベル2充電器を使用すると、警告灯が表示する状態からフル充電まで約9.5時間で完了し、1時間当たり32kmの走行に対応する(編集部換算値)。

ロードノイズや風切り音から隔絶された静かなコックピット

bZ4Xのコックピットは、遮音ガラスや風切り音低減により外界から隔絶された静かな空間となっている。 標準装備の固定式パノラマルーフは、必要に応じて車内に外の環境を取り込む開放感をもたらし、不要な場合は電動サンシェードで遮光することができる。センターコンソールに施されたピアノブラックの装飾やダッシュボードのソフトタッチ素材など、高級感あふれるディテールも随所に見られる。

電動車ならではのトルクフルな加速と低重心設計

bZ4Xは、SUVに期待される性能と、電気自動車ならではのスムーズで楽しい運転性能を兼ね備えている。前輪駆動(FWD)と四輪駆動(AWD)の両方で提供される電気自動車のbZ4Xは、FWDモデルで201馬力、AWDモデルで214馬力を発生。電気駆動系による瞬時のトルクにより、bZ4Xの0-96km/h加速は、FWDモデルで7.1秒、AWDモデルで6.5秒と推定される。

bZ4Xの優れた走行性能は、BEV専用のe-TNGAプラットフォームが部分的に貢献している。このアーキテクチャでは大容量リチウムイオンバッテリーパックを床下に平置きすることにより低重心と高い剛性を実現。インテリジェントスロットル機能により、加速時と減速時のスムーズなフィーリングが得られ、車両安定性制御システムにより滑りやすい路面でも優れた制御性を実現する。ブーストモードで回生ブレーキを使用している際にアクセルを踏んでいない場合、失われたエネルギーを回収するために追加の回生ブレーキが適用され、ブレーキペダルへの依存を減らして減速することができる。

bZ4XのAWD搭載モデルでは、X-MODEシステムにより、驚くほど優れた走行性能を発揮する。マルチテレインセレクトと組み合わせることで、X-MODE搭載AWDシステムは、滑りやすい路面や起伏のある路面に対応する2つのモード(スノー/ダート、ディープスノー/ディープマッド)で使用できる。ディープモードでは大量の雪に覆われた柔らかい路面での走行をサポートし、タイヤが雪や泥を押し分けるようにスリップさせることで、車両の安定性を向上させる。また、急な下り坂で強いブレーキ操作が必要な場合、ダウンヒル・アシスト・コントロールが一定の速度を維持し、ドライバーがステアリング操作に集中できるようサポートする。

キーワードで検索する

著者プロフィール

MotorFan編集部 近影

MotorFan編集部