詳細は明かされていないが、新型EVは「薄く、軽く、賢く」というアプローチに基づいており、「Wise」に焦点を当て、0シリーズモデルの基盤となるシステムオンチップ(SoC)や、ホンダの将来のソフトウェア定義車両(SDV)も紹介するという。
ティザーイメージではこの2台のプロトタイプがシルエットで予告されている。
向かって左側には、昨年のサルーンEVコンセプトとほぼ同じように見える車が停まっている。精巧なLEDテールライト、照明付きの「Honda」の文字、ディフューザーに取り付けられたスリムなブレーキライトなど、特徴的なデザイン要素が保持されていることがわかる。ただし、ホンダは今回、コンセプトではなく「プロトタイプ」と名付けており、進化版であることを示唆している。
おそらく、その横に写っているプロトタイプの方が興味深いだろう。シルエットからは箱型のSUVの形が見てとれ、見た目も大きく、ヒョンデ「アイオニック9」やキア「EV9」とサイズ感が一緒だ。従来のウィングミラーがなく、ホイールベースが長く、ほぼ完全に垂直なリアウィンドウにはラップアラウンドLEDライトバーが配置されており、リアバンパーには2つのライトバーが見てとれる。
昨年、ホンダは0シリーズファミリーの一部となる新車のプレビューを発表、2026年にはセダンとともに中型SUVとエントリーレベルのSUVが発売される予定となっている。その後、2027年には3列シートの大型SUVが続き、コンパクトSUVを2028年と2029年に計画、2030年までに0シリーズの7車種を世界中で発売する予定となっている。
これらプロトタイプや新技術は、今後、経営統合する、日産や三菱にも影響してくる可能性もあり、世界から大きな注目を集めるはずだ。