噂の“初心者も大歓迎”なダイハツのサーキットイベントに潜入してみた!「D-SPORT&DAIHATSU サーキットトライアル 2024」

ダイハツ工業とSPKが主催するサーキット走行イベント「D-SPORT&DAIHATSU Circuit Trial 2024」が12月14日、愛知県のスパ西浦モーターパークで開催された。ダイハツ車ユーザーであれば参加可能で、安全に楽しくモータースポーツを体験できる“初心者も大歓迎”なイベントの様子をお届けしよう。

PHOTO:井上 誠(INOUE Makoto)、DAIHATSU

モータースポーツへの“最初の一歩を踏み出す”イベントを開催

サーキット走行と聞くとバリバリにチューニングしたスポーツカーが必要で、ライセンスの取得やマシンのメンテナンスなど「お金と時間が掛かる趣味」で、自分には無縁の世界の話と思っている読者の皆さんも多いのではないでしょうか?

確かに、サーキット走行を突き詰めていけば相応のコストと手間が掛かるのも事実だが、その一方で最初の一歩を踏み出すための「初心者大歓迎」のサーキットイベントも各地で開催されている。

今回は、ダイハツ工業とSPKが主催するサーキット走行イベント「D-SPORT&DAIHATSU Circuit Trial 2024」が12月14日、愛知県のスパ西浦モーターパークで開催されたので、イベントに潜入しその様子をお届けしよう。

ダイハツ車なら誰でも参加OK!安全に楽しくサーキット走行を体験

ダイハツとSPKは、「モータースポーツを起点としたモノづくり・コトづくり」の一環として、ダイハツ車ユーザーであれば誰でも参加可能な「D-SPORT & DAIHATSU チャレンジカップ」と「D-SPORT & DAIHATSU サーキットトライアル」という初心者から上級者まで、安全に楽しくモータースポーツを体験イベントを開催している。

今回、愛知県のスパ西浦モーターパークで開催された「D-SPORT&DAIHATSU サーキットトライアル 2024」は、国内Bライセンスを持つダイハツ車ユーザーであれば参加可能で、希望者は同日に行なわれる講習会を受講し、試験に合格することで、1日で「JAF国内競技運転者許可証A」(国内Aライセンス)を取得することもできるというユニークな試みも面白い。国内Aライセンスを取得していると、JAF公認の国内レースイベントに参加できるようになる。なお、今回は14名の参加者が国内Aライセンスの取得を希望。全員が試験に合格している。

イベント終了後には、希望者向けに国内Aライセンス取得のための講義と試験が行われた。

また、国内Bライセンスを持っていないユーザーも、オープンクラス(賞典外)にエントリーをして完走することで、国内Bライセンス取得権利を得ることができるので、まさに「初心者大歓迎」のサーキットイベントと言っていいだろう。

サーキットでの走行と聞くと、レース形式の走行でライバルを追い抜いて一番を目指す戦い。イメージする方もいるだろうが、イベントタイトルにもある「サーキットトライアル」とは「JAF公認レーシングコースにおけるタイムトライアル競技」と定義されていて、個人で最速タイムを競うラップタイムトライアル競技だ。

レースのように他者と直接バトルをするわけではなく、指定された走行時間枠で1台ずつコースインして、クリアラップを見つけながら、どれだけラップタイムを短縮できるかに挑戦する競技なので、クラッシュのリスクも少なく、普段から乗っている大切な愛車でも参加しやすい競技となっている。

レースのように順位を競い合うのではなく、個人のベストラップを目指してアタックを行う。クラッシュのリスクも少なく、普段から乗っている大切な愛車でも参加しやすい。

車両やスキルに応じて6つのクラスでタイムアタック

イベント当日は、全国から41台のダイハツ車がスパ西浦モーターパークに集まった。風は強いものの冬晴れのサーキット日和で、コース路面はドライコンディションだ。

走行前のブリーフィングではD-SPORT Racing Teamの代表を務めるダイハツ工業 井出慶太氏が、ダイハツがモータースポーツ活動を通して伝えたい“クルマの楽しさ”や活動を応援してくれているユーザーへの感謝の気持ちを語った。

その後、D-SPORT RACINGドライバーの相原泰祐氏が運転するコペンGRスポーツがコースインすると、マシンには中継用のスマホが取り付けられていて、相原氏がコースを走行しながら、クリッピングポイントや走行ラインなどのコース攻略法を生解説するというスキルアップに効きそうなコンテンツもあり、参加者は真剣に耳を傾けていた。

相原氏がコースを走行しながら、攻略ポイントを生解説している様子がモニターに映し出された。

走行クラスは参加者の車両やスキルに応じて6つのクラスに分かていて、計測走行は各クラスごと20分間のセッションを2回実施し、ベストラップを記録する。

•軽NA1クラス:純正部品仕様の軽自動車(NAエンジン搭載)
•軽NA2クラス:改造を施した軽自動車(NAエンジン搭載)
•軽ターボ1クラス:純正部品仕様の軽自動車(ターボエンジン搭載)
•軽ターボ2クラス:改造を施した軽自動車(ターボエンジン搭載)
•レディースクラス:女性オーナー限定の軽自動車クラス
•オープンクラス:Bライセンス非所持者向けクラス(賞典外)

車両やスキルに応じて6つのクラスでタイムアタックを行う。

今回のエントリー費用は、タイム計測費用・昼食代が含まれて、10,000円とお得感が高い。
参加車両はバラエティー豊かで、チューニングされた本気仕様のコペンGRスポーツからキャスト、ムーヴ、ミラなど計41台のダイハツ車が最速タイムを目指して鎬を削った。

サーキットでは珍しい「ネイキッド」がエントリーするなど、参加車両はバラエティー豊かだ。

参加者の一人に「D-SPORT&DAIHATSU サーキットトライアル 」の印象を伺ってみると、
「キッカケは友人が参加していたので誘われて一緒に来たのが始まりで、今回参加は2回目です。このイベントの好きなところは、良い意味でゆるいところです。エントリーしている人もカリカリしてないし、主催者のダイハツさんも楽しんでイベント行っているところがいいですね。エントリー料も安くてお得感があります。
また、国内Aライセンスや国内Bライセンスが取れるのもいいですね。普通に取ったら費用も高いし時間も掛かるのでハードルが高いけど、サーキット走行イベントを楽しみながらライセンス取得できるのはコスパ&タイパが良くていいですね。“モータースポーツを楽しもう!”というダイハツさんのこういった取り組みは良いですね!」
とイベントをエンジョイしている様子だった。

走行終了後には、クラスごとの表彰式が行われた。優秀な成績を収めた参加者にはトロフィーや豪華賞品、地元の特産品が贈られイベントは大いに盛り上がった。

各クラスごとに表彰式が行われ、優秀な成績を収めた参加者にはトロフィーや豪華賞品、地元の特産品が贈られた。

「D-SPORT&DAIHATSU サーキットトライアル」は、初心者から上級者まで楽しめるイベントとしてクルマ好きなら大いに盛り上がれるイベントだと感じた。2025年も開催予定とのことで、ダイハツ車ユーザーには見逃せない機会だ。参加を検討している人は、次回の開催情報をチェックしてみてほしい。

「D-SPORT & DAIHATSU Challenge Cup」「D-SPORT&DAIHATSU Circuit Trial 」公式HP

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