クリア&ワイドな後方視界で安心・安全運転を実現する「データシステム デジタルルームミラー DRM6030」 【CAR MONO図鑑】

リヤカメラで捉えた後方映像をルームミラー型のディスプレイに映し出すデジタルルームミラー。純正ルームミラーに比べて広い範囲をカバーできるうえ夜間も鮮明な映像表示を実現する。安心・安全の後方視界を確保できるスグレモノだ。

REPORT/PHOTO●浜先秀彰(HAMASAKI Hideaki)

問い合わせ:データシステム
電話:086-445-1617

多くの車種に取り付けられる汎用性も魅力

デジタルルームミラー DRM6030……2万7500円(税込)

必要なものがワンパッケージで買い足すものはない。

後付け感のないスマートなルックス

デジタルルームミラーはカメラで捉えた車両後方の映像をルームミラー型のディスプレイに映し出すアイテム。後席に人が乗っていたり、ラゲッジに大きな荷物が載っていても後方の視界を確保できるなど使い勝手がよく、新型車を中心に標準装着化も進んでいる。今もっとも注目度の高いカー用品ジャンルといえるだろう。

スマートな装着ができるうえシンプルなデザイン。
付属のゴムバンドを使用して純正ルームミラーに固定する。

データシステムからリリースされた「デジタルルームミラー DRM6030」は11.26インチディスプレイを搭載した本体に、手のひらサイズ(42×35×35mm)のカメラユニットを組み合わせたモデル。本体は純正ルームミラーに重ねて専用ゴムバンド(大小2種類を付属)で固定し、カメラはリヤウインドーの内側やリヤゲートに粘着テープで貼り付けて固定する(IP67規格クリアで防水・防塵構造)。電源はシガーライターソケットにプラグを差し込むだけで取得できる。

防水仕様のカメラは車内にも車外にも取り付け可能。
電源はシガーライターソケットから取得できる。

本体は写真を見ての通りシンプルなデザインで後付け感なくスマート。天面部分にはケーブルの接続端子、底面部分には電源スイッチが設けられている。ちなみに電源スイッチを切ると通常のルームミラーとして使用でき、後席の様子を確認したいときなどに便利だ。

本体の天面にはケーブル接続端子を備えている。

横幅は290mmと適度な大きさに設定されており、目障りになったり前方視界を妨げてしまう心配がない。カメラは一般的なドライブレコーダーのリヤカメラと似た形状で車両に合わせた角度に調整が可能となっている。

カメラは左右のネジで角度の調整・固定を行える。

優れた基本機能でドライバーをサポート

エンジンを始動すると同時に素早く起動し、車両後方の映像を映し出す。ディスプレイパネルにはIPS液晶を採用しているため視野角が広く、横方向から見ても表示はクッキリ。明るさも十分で色合いも自然だ。

カメラに搭載されている約207万画素のセンサーはフルHD画質(解像度1920×1080)と高精細な映像を捉えられ、高感度に定評があるSTARVIS技術も搭載。さらに明暗差を自動補正するWDR/HDR機能も備えている。走行シチュエーションを問わず、つねに安定した高画質映像の提供が可能だ。

ノーマルの状態ではこれほどワイドに車両後方の状況を捉える。
ズーム機能によって2倍に拡大。好みの倍率が選べる。

純正ルームミラーに比べるとカメラが捉える後方映像はワイドで、画角は対角131.6°/水平106.8°/垂直55.2°となる。車両の直後だけでなく、隣接する車線の状況まで確認できるほどだ。一方で像が小さく見えて距離感がつかみにくいと感じる場合はデジタルズーム機能によって5段階の拡大表示を行える。

スマホ同様の静電式タッチパネルで軽快な操作。

コントロールは静電式タッチパネルで、メニュー設定は項目を選ぶだけと直感的にできる。映像の上で左右にスライドすると明るさ調整、上下にスライドすると表示アングルの調整が可能だ。

走行シチュエーションを問わず鮮明な映像

実際に都心をデモカーで走行してみたが、つねにクリアな映像で後方確認ができるのは快適。フルHD画質のクッキリとした映像は周囲のクルマの動きを認識しやすく、ズーム機能を活用すれば純正ルームミラーからも違和感なく乗り替えられる。また、暗所については肉眼より明るくはっきり見え、安心感は大幅に高まる。後方から走行する車両のライトによる眩しさも感じられない。

11.26インチのディスプレイには昼夜を問わず鮮明な映像を表示。

装着車によっては車内の天井や内張りがディスプレイに反射して見にくくなる場合もあるだろうが、そんなときは付属の反射防止フィルムを貼ればOK。ただしフィルムを貼った場合は通常のルームミラーとしての使用はできなくなるので注意が必要だ。

好みに合わせて反射防止フィルム(付属)も利用できる。

また、ユニークなのが後進時ガイドライン表示機能で、シフトレバーをリバースに入れると映像がバックカメラのように下向きのアングルになり、車両の幅や車両後方の距離目安を示すガイドラインが表示される。バックカメラを装着していない車両では大いに活躍してくれるだろう。

暗い地下ガレージでも明るく見やすい表示が可能。
シフトレバーをリバースに入れると表示アングルが下がり、ガイドラインが現れる。

愛車でのドライブをより快適にし、安心・安全運転を実現するデータシステムの「デジタルルームミラー DRM6030」。自信を持ってオススメできる一台だ。

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著者プロフィール

浜先秀彰 近影

浜先秀彰

 個人のYouTubeチャンネル「カーグッズチャンネル」を開設。業界では珍しいカーグッズ専門のライター/エ…