リリックのグリルと垂直のLEDデイタイムランニングライトを超拡大して融合
GMは現在、傘下ブランドにより、ピックアップトラック市場のほぼすべてをカバーしている。シボレーは庶民向け、GMCはちょっと裕福な層、そしてハマーEVは富裕層向けという具合だ。
そして今、リビアン「R1T」や、テスラ「サイバートラック」に匹敵する、豪華なブランドのフラッグシップとなる、ピックアップトラックをキャディラックで計画しているという。
キャディラックは、2007年と2008年のわずか2年間だけ、「エスカレード」のピックアップバージョンとなる「EXT」を提供していたが、かなり長い間市場から撤退している。
レンダリングアーティストのKelsonik氏は、GMC「シエラEV」にキャディラックのスタイリング要素を注ぎ込んでいる。だが、現行型エスカレードの顔をシエラEVに移植するのではなく、フルエレクトリック「リリック」から流用している。
シエラEVのフロントエンドは、リリックよりもかなり大きいため、キャデラックの要素を拡大する必要があり、グリルと垂直のLEDデイタイムランニングライトが超高層ビルのようにそびえ立っている。だが不思議なことに、うまく融合しており、全体的な外観は、ピックアップのボリュームと形状に驚くほどよく合っている。
シエラEVのボディは、ほかにほとんど変更されていないが、ホイールは少し大きくなり、フェンダーの個性的なオレンジ色反射板はなくなっている。
GMはキャディラックにより、高級ピックアップトラック市場に再び参入するのだろうか。現段階で確定情報はないが、近年のピックアップブームを見ると、意外と現実味があるかも知れない。