もはやスーパーカーというより宝石箱だ…復活したデ・トマソ「P72」、ついに2億6千万円の量産仕様公開!

デ・トマソ P72 量産型
レトロ風エキゾチックなエクステリアも美しいが、キャビン内はさらに美しい。内部は、スーパーカーというより、高級家具店で見かけるようなデザイナーチェアのようなシートを装備、シートはクリーム色のレザーで仕上げられ、その間には銅色のマニュアルシフターがある。

心臓部には、最高出力750ps、最大トルク900Nmを発揮する5.0L V8スーパーチャージャーを搭載

デ・トマソ P72 量産型

デ・トマソは、2019年に新型ハイパーカー「P72」を公開したが、5年の月日を経て、ついに量産型が発表された。

デ・トマソは、1959年に「Automobili De Tomaso」として設立。しかし創設者のアレハンドロ・デ・トマソ氏が2003年に亡くなると、翌2004年に会社は解散となった。その後、2011年に一度復活を試みるものの資金不足により再び解散、2019年に再復活、新型ハイパーカー「P72」がワールドプレミアされた。

P72は、全世界で限定72台、価格は160ユーロ(約2億6千万円)からとなっている。

デ・トマソ P72 量産型

P72 の最初の生産モデルは、カーボンファイバーのみで仕上げられているのが特徴だ。基盤となっているのは、少人数のチームによって手作業で組み立てられたカーボンファイバーシャーシ「001」だ。

レトロ風エキゾチックなエクステリアも美しいが、キャビン内はさらに美しい。内部は、スーパーカーというより、高級家具店で見かけるようなデザイナーチェアのようなシートを装備、シートはクリーム色のレザーで仕上げられ、その間には銅色のマニュアルシフターがある。ダッシュボードを占める6つの特注ゲージにも銅色のアクセントが続いており、デ・トマソは、P72のインテリアはジュエリーの世界にインスピレーションを得たものだと表現している。

デ・トマソ P72 量産型

心臓部には、最高出力750ps、最大トルク900Nmを発揮する5.0リットルV8スーパーチャージャーエンジンを搭載、後輪駆動となっている。

デリバリーは当初、2024年内を予定していたが、2025年になりそうだ。同社は、P72の開発を完了させただけでなく、サーキット専用の「P900」の開発も進めていることも注目だ。このモデルはP72をベースにしているが、よりアグレッシブな空力コンポーネントを備えており、高回転の自然吸気V12エンジンまたは、1997年型ベネトンB197 F1シングルシーターのV10が搭載されるという。

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1965年東京文京区生まれ・世田谷区在住。INS通信社を経て1996年に独立し、車ニュース配信会社アポロニュー…