アウディは現在、大型「A7」シリーズ次期型を開発中だが、中でも注目されるリフトアップステーションワゴン、「A7オールロード」市販型プロトタイプを鮮明に捉えた。
初代A7は2010年に登場。第2世代である現行型は2018年から販売されているが、これまで5ドア「スポーツバック」のみの設定で、これがA7としては初のオールロードとなる。なぜ突然導入されることになったのか疑問に思われる方もいるかも知れないが、これはすべてアウディの電気自動車の再編の一環だ。車名が偶数のモデルはすべて電気自動車になり、奇数モデルはガソリン車になる。つまり、アウディA6オールロードだったものが、A7にそのまま継承されることになるのだ。
先日もA7オールロードらしきプロトタイプを目撃したが、特大のフェンダーフレアを装備していた。しかし、このたび捉えたプロトタイプには適切なフェンダーがあり、2025年中にアウディが市場に投入するモデルをよりよく見せているようだ。
また、ボディはリフトアップされ、他のアウディ車よりもグリルとサイドスカートが頑丈のようだ。カモフラージュ越しに車体をよく観察してみると、通常のオールロードクラッディングフェンダーフレアがやや突き出ていることがわかる。
量産型にはPPC(Premium Platform Combustion)と呼ばれるMLBプラットフォームのアップデートバージョンが使用される。市場によって異なるが、A7オールロードのパワートレインにはおそらく標準でマイルドハイブリッドとなる。V6ターボチャージャーガソリンエンジン、およびディーゼルエンジンが含まれるはずで、全車が全輪駆動になるほか、プラグインハイブリッドパワートレインも期待される。
新型A7のラインナップは2025年中に正式に発表される予定で、最初はセダンと通常のアバントから始まる。オールロードはそれらよりも遅れて登場する見込みで、2025年後半か2026年初頭と予想される。いずれにせよ、新生A7ラインナップが華やかになることは間違いない。