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スーパーGT&STI NBRチャレンジの参戦体制発表
1月10日に行なわれたプレスカンファレンスでは、冒頭、スバルテクニカインターナショナル株式会社代表取締役社長の賚 寛海氏から2025年のモータースポーツ参戦計画が明かされた。
まずはスーパーGT選手権GT300クラスについて、昨年はチームがギリギリの調整をしたものの結果に繋がらなかった点を踏まえ、今年はR&Dと手を組んで参戦する上で、昨年のトラブルシュートはもちろん予見性を高める策を施し、再び王座を奪還すると意気込みを明かした。
次に、ニュルブルクリンク24時間耐久レースについて、監督は辰巳英治の引退にともなって新たに沢田拓也氏が率いることとなった。なお、すでに2025年モデルのシェイクダウンは完了しており、耐久信頼性および操縦安定性を担保する荷重移動を持ちながら四輪の接地性を高める施策の熟成を図っていくことで、2連覇と最速ラップ(8分48秒)を実現したいという。
加えて全日本ラリーについての発表もあり、これまでどおりアライモータースポーツを支援し、新井敏弘選手が引き続きWRXをドライブするという。
久々の「Sシリーズ」となるWRX S4「S201」を発表
そして市販モデルとしてはSTIコンプリートカー「S210」のプロトタイプが初公開された。
エンジンは「WRX S4」のFA24直噴ターボをベースに、エアクリーナー、吸気ダクト、ターボ前ダクトを新開発。また、新開発の大口径テールパイプを備えた低背圧パフォーマンスマフラーと砲弾型チャンバーを備えたエキゾーストパイプリヤを採用することで吸排気抵抗を低減。さらに、ECUを専用チューニングすることで300psの最高出力を発揮するという。
トランスミッションには「Sシリーズ」として初となるスバルパフォーマンストランスミッションを採用。そのほか、ミシュラン製255/35R19ハイパフォーマンスタイヤをはじめ、専用チューニングの電子制御ダンパーとコイルスプリング、新開発のリヤスタビライザーブッシュ、brembo製フロント18インチベンチレーテッドディスクブレーキなどを搭載する。
エクステリアでは新開発のスポーツサイドガーニッシュおよび、STIドライカーボンリヤスポイラーを採用。インテリアではフロントシートに新開発のRECAROカーボンバックレストが備わる。スバルテクニカインターナショナル株式会社の開発副本部長である高津益夫氏によると「手を入れた範囲はものすごく大きく、クルマ1台すべてをいじった」という。
「S210」が500台限定での販売予定で、2025年春頃に発表されるとのこと。そのほか、特別仕様車「BRZ STI Sport PURPLE EDITION STI performance」などと合わせて、東京オートサロン2025の会場で実車を確認してみよう。