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現在、新車で購入できる6MT搭載の国産車は全部で24車種。これも、カローラやマツダ6のボディタイプを分けて数えたり、ヤリスとGRヤリスやシビックとシビックTYPE-Rを別車種として数えた数字だ。これを多いと見るか少ないと見るかは難しいところだが、国産車全体で見れば意外とラインナップもジャンルも豊富だ。
6MTと言えば走りのグレードやトップグレードに設定されていて価格設定も高めなイメージがある。実際、トヨタ・スープラや日産フェアレディZといったフラッグシップスポーツともなると、外車にも引けを取らない価格だったりすのも事実。とはいえ、存外お買い得な価格設定の6MT車があったりするのだ。
6速MT搭載国産車リスト
メーカー | 車名 | グレード | 価格 |
トヨタ | ヤリス | X | 1,548,000円 |
トヨタ | カローラスポーツ | G“X” | 2,169,000円 |
トヨタ | カローラ | W×B | 2,424,400円 |
トヨタ | カローラツーリング | W×B | 2,473,900円 |
トヨタ | C-HR | S-T | 2,392,000円 |
トヨタ | GR86 | RC | 2,799,000円 |
トヨタ | GRヤリス | RZ | 3,960,000円 |
トヨタ | スープラ | RZ | 7,313,000円 |
日産 | フェアレディZ | – | 5,241,500円 |
ホンダ | N-VAN | G | 1,276,000円 |
ホンダ | N-ONE | RS | 1,999,800円 |
ホンダ | シビック | LX | 3,190,000円 |
ホンダ | シビック | TYPE-R | 4,997,300円 |
マツダ | 2 | 15S Proactive | 1,694,000円 |
マツダ | 3 FASTBACK | 15S Touring | 2,459,480円 |
マツダ | 6 セダン/ワゴン | XD PROACTIVE | 3,564,000円 |
マツダ | CX-3 | XD Touring | 2,871,000円 |
マツダ | CX-30 | 20S Black Tone Edition (特別仕様車) | 2,864,380円 |
マツダ | CX-5 | XD Smart Edition (特別仕様車) | 2,997,500円 |
マツダ | ロードスター | S | 2,623,500円 |
スバル | BRZ | R | 3,080,000円 |
スズキ | スイフトスポーツ | – | 2,028,400円 |
光岡 | ヒミコ | – | 5,160,100円 |
上の表を見ると、100万円台の6MT車がヤリス、N-VAN、N-ONE、マツダ2と4車種もあるのがわかる。その中でも軽商用車であるN-VANは群を抜いた安さなのだ。
6MT搭載国産車最安はN-VAN
2018年7月にアクティの後継として登場し、2021年4月にマイナーチェンジしたN-VANは、独特のシートレイアウトやユーティリティ性など商用軽バンに新たなカタチを提案したモデルとして話題を呼んだ。
元々商用軽バンはMTラインナップの多い車種ではあるが、N-VANのマニュアルトランスミッションはホンダの軽ミッドシップスポーツS660に搭載されている6MTと同系統のものをN-VAN用にセッティングして搭載している。もちろん、6MTを搭載した商用軽バンはN-VANが唯一だ。
ターボ車以外の全グレードで6MTを選択可能
N-VANのグレード展開は商用ベースの「G」「L」とプライベートユースも視野に入れた「+STYLE FUN」とそのターボモデル「+STYLE FUNターボ」があり、全グレードにFFと4WDを用意。トランスミッションもターボ以外にCVTと6MTを設定している。
意外なことに6MT+4WDの組み合わせはさらに少なく、そういう意味でもN-VANは貴重な存在と言えるだろう。
N-VAN グレードリスト
グレード | トランスミッション | 駆動方式 | 価格 |
G | 6MT/CVT | FF | 1,276,000円 |
G | 6MT/CVT | 4WD | 1,387,100円 |
L | 6MT/CVT | FF | 1,405,800円 |
L | 6MT/CVT | 4WD | 1,516,900円 |
+STYLE FUN | 6MT/CVT | FF | 1,629,100円 |
+STYLE FUN | 6MT/CVT | 4WD | 1,762,200円 |
+STYLE FUNターボ | CVT | FF | 1,739,100円 |
+STYLE FUNターボ | CVT | 4WD | 1,872,200円 |
NAエンジンのみの設定だけに限られたパワーを6MTを駆使して走るのはまさにスポーツドライビング。商用車ゆえのシンプルさがダイレクト感に繋がる軽バンは、MTを駆使することでドライビングのプリミティブな楽しさを味わうことができる。N-VANの6MT車は一種のFFスポーツとして、シビックTYPE-Rの対局に位置するモデルと言えるのではないだろうか。