カメラを繋げばリヤモニターにもなる! VICS WIDEにも対応するパーソナルナビゲーション界のキング「Gorilla/ゴリラ」のパワーは未だ健在!!

Panasonic『Gorilla CN-G1500VD 2022年度地図収録版(実勢価格:5万7800円前後)』
「Gorilla(ゴリラ)」といえば、PND(パーソナル・ナビゲーション・デバイス)のハシリであり、そして今なおトップを走り続けるキングでもある。最新モデルをもとに、厚い支持を集めるその理由を探る!

ナビの一つというより、ゴリラはゴリラ。21世紀のカーナビが様々なスタイルに転身するのとは違い、ゴリラはずっと独自路線を貫いてきた。一時の流行りともなったPNDのスタイルが確立する前から、その路線に変わりはない。発売元こそパナソニックに移ったものの、その路線はブレることなく今に至っている

使い出し容易な多機能オールインワン

その特長をひと言で言えば、使い手を選ばない”分かりやすさ”と”親しみやすさ”にある。
ポータブルタイプゆえの手頃なサイズはもちろん、メニュー移動やボタン操作はシンプルさが何より引き立つ。また、脱着容易な載せ換え式だけに、車両が変わっても継続して使える点もディープなファンを集める理由だろう。イチから使い方を覚え直すことに抵抗を覚えるユーザーも一定数いて、その意味で言うと、ゴリラは長年愛用され続ける日用品の一種になっているかもしれない。

ただ、その接しやすさは首尾一貫として維持しつつも、機能的には着々と高度化を果たしている。ポータブルタイプながらも地図情報はGPSだけに頼らずジャイロを内蔵するほか、「みちびき」や「グロナス」といった衛星にも対応することで位置精度を高めているし、上位機種では先進的な交通情報である「VICS WIDE」にも対応している。

VICS WIDEも!リヤカメラも!拡張性も十二分!!

ビーコンを始めとするオプション機器に頼らず、先進的な交通情報であるVICS WIDEを加味したルート検索が可能。渋滞回避も指定できる。

VICS WIDEとは、従来のVICS-FM多重放送に加え、伝送容量を約2倍に拡大した情報サービスのこと。2022年の夏からは全国に拡大したプローブ情報も反映されることになり、よりきめ細やかな交通情報も得られるようになった。さらに大雨を始めとする気象情報まで手に入る。かといって、ビーコンを始めとする通信機器を別途必要とせず、付属のフィルムアンテナを貼りさえすれば済むその手軽さにも注目したい。
一部の上位機種ではリヤビューカメラを接続することもでき、ポータブルタイプといえどもリヤモニター代わりにも使用できる。必要不可欠な日用機能にしっかりと追従している点も見逃せない。

オプション扱いのリヤビューカメラを接続することもでき、バックモニターとしての活用も可能だ。

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