トヨタのラインアップのボトムラインは、日本では(OEM供給を受ける軽自動車は除くと)パッソ、そしてヤリスだ。パッソはダイハツが開発・生産するモデル(ダイハツ版はブーン)だから、実質はヤリスということになる。
欧州トヨタのボトムラインを支えるのは、AYGO X(アイゴ クロス)である。
アイゴXは、それまでのハッチバック(アイゴ)からちょっと背が高いクロスオーバーモデルに生まれ変わって2022年にデビューした。
なんと言っても、そのコンパクトなサイズが魅力だ。
TOYOTA AYGO X
全長×全幅×全高:3700mm×1740mm×1525mm
ホイールベース:2430mm
ちなみに、ヤリスのボディサイズ(欧州仕様)は
トヨタ・ヤリスHybrid
全長×全幅×全高:3940mm×1745mm×1500mm
ホイールベース:2560mm
全長で240mmも短い。のに、全幅はほぼ同じ。プラットフォームは、ヤリスと同じTNGA GA-BをAセグメント用にしたものを使っているから、まさに最新。ヤリスで定評のある走りも受け継いでいる。最小回転判型は4.7mだから小回りもきく。
エンジンは、1.0L直3(73ps/93Nm)でトランスミッションは5MTとCVTが選べる。
最高速度は98km/h(5MT)94km/h(CVT)だから、高速道路を巡航するのはちょっと厳しいけれど、街中スペシャルなら問題なし。日本には、「軽自動車」という世界に冠たるミニカーがあるから、アイゴXを売るというのは現実的ではないけれど、アイゴXみたいな小さくても存在感のあるクルマ、大都会には似合いそうだ。
TOYOTA AYGO X ボディサイズ 全長×全幅×全高:3700mm×1740mm×1525mm ホイールベース:2430mm 車重:945-1015kg サスペンション:Fマクファーソンストラット式/Rトーションビーム式 駆動方式:FWD エンジン 形式:直列3気筒DOHC 型式:1KR-B52 I3 排気量:998cc ボア×ストローク:71.0mm×84.0mm 圧縮比:11.8 最高出力:72ps(53kW)/4400rpm 最大トルク:93Nm/4400rpm 燃料供給:DI 燃料:無鉛レギュラー トランスミッション:5MT/CVT