スバル本社(SBR)の社長交代が発表された3月3日、スバルにとって最大の市場であるアメリカの事業会社、スバル オブ アメリカ(SOA)のトップ人事も大きな変更があった。トップがトーマス・J・ドール氏から現在営業担当上級副社長であるジェフリー・A・ウォルターズ氏に交代する。交代は4月1日付けだ。
“トムが過去40年間にわたり貢献してくれたことに心から感謝します。2014年から2017年までSubaru of Americaで共に過ごした日々を懐かしく思い出します。”と、株式会社SUBARU(SBR)代表取締役社長兼CEOの中村知美は述べた。
“彼は本当に偉大な貢献者です。彼の長年の献身が今日のSUBARUを作り上げたことに深く感謝しています。彼の献身と友情によって、スバルオブアメリカは米国市場において非常に強いポジションに成長し、強く価値のあるブランドを作り上げました。しかし、彼のリーダーシップとLove Promiseイニシアチブの創造は、SUBARUを自動車会社以上の存在へと真に高めてくれました。”
また、4月1日付で、吉田 “Tady “正氏は、現在のスバルオブアメリカ社の取締役副社長から、会長兼最高経営責任者に昇格する予定だ。吉田氏はSBRで34年のベテランであり、SOAには2年前から在籍している。これまでSBRでは、海外セールス&マーケティング、グローバルマーケティング、カスタマーサービス部門の幹部職を歴任してきた。
また、現在営業担当上級副社長であるジェフリー・A・ウォルターズ氏は、社長兼最高執行責任者に昇格する予定。ウォルターズ氏は、SOAで30年以上の経験を積んでいる。2014年に上席副社長に昇格する前、ウォルターズ氏はフィールドオペレーション担当副社長として勤務していた。それ以前は、フィールドオペレーション担当ディレクター、リージョナルセールスマネージャー、ブランドストラテジーマネージャーを務めていた。
「スバルブランドとスバルオブアメリカは、私の心の中で特別な位置を占めています。41年前に私がここに着任した日から、私たちはスバルを自動車会社以上の存在にするために、たゆまぬ努力を続けてきました。この会社の成長は目を見張るものがありますが、私が最も誇りに思うのは、愛の約束(Love Promise)のプログラムで行なってきた善行と、私たちが影響を与えた人々の生活です。スバルオブアメリカの従業員、私たちが築いてきた素晴らしい友情、そして素晴らしいお客様や販売店の皆様が、私たちの成功の秘訣なのです」とドール現・社長兼最高経営責任者は述べている。
「そして、スバル・オブ・アメリカを前進させるために、信じられないほど強力なチームが用意されていることを私は知っています」
ドール現・社長兼最高経営責任者のリーダーシップの下、SOAは前例のない成長を遂げた。2009年に取締役副社長兼最高執行責任者、その後2013年に社長、2018年にCEOに就任して以来、COVID-19パンデミックの到来で生産が停止した2008年から2019年まで、スバルオブアメリカを12年連続で販売記録に導いた。SOAで40年以上のベテランであるドール現・社長兼最高経営責任者は、最高財務責任者、ビジネス・戦略計画担当副社長、会計担当取締役、財務業務担当取締役、財務業務担当マネージャーも歴任した。