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どこにいても愛車の現在地を確認できる
価値のあるクラシックスポーツカーやコツコツとカスタムした愛車を所有するオーナーが、他人事ではないと心配になるのが、車両窃盗事件のニュース。なにしろ近年、空冷ポルシェや20世紀の日産GT-Rの中古車と言ったら、ひと頃の2倍3倍は当たり前、下手をすると10倍近いプライスタグをつけているのだ。
空冷ポルシェ911の最終型993など、ちょっと古めのスポーツカーは大抵、イモビライザーなどセキュリティシステムすら装備されていない。たとえイモビライザーが装備されていたとしても、窃盗団の手口は巧妙化しており、油断のならない世の中になっている。彼らにとっては、駐車場に現金が山積みされているかのように見えているのかもしれないのだ。
そんな旧車やこだわりのクルマのオーナーにおすすめしたいのが、今回紹介するアルパインの「MAMORUCA(マモルカ)」である。平たくいうと、愛車の追跡と捜索に長けた小型通信機、つまりGPSトラッカーである。出先からでも愛車の現在地を教えてくれるのはありがたい。
マモルカは、長さ10.4×幅4.4×高さ2.2cmの手のひらサイズ設計だ。小さなことは非常に重要な性能である。グローブボックス裏やナビ裏、メーターフード内など見えないところに設置することで、窃盗団に勘づかれることを防ぐ。
GPSトラッカーの設置場所は、上面が金属に覆われていない場所に限られるが、電源電圧は12V対応なので、もちろん旧車にもカンタンに装着できる。これだけでまず車両の位置情報を把握できる。万が一の愛車盗難時には警察への情報提供もスムーズに出来、何よりリアルタイムで愛車の現状を把握できるのは安心だ。
愛車の位置情報を1分ごとに更新
位置情報や走行軌跡などGPSトラッカーが発信したさまざまなデータは、スマホのブラウザからWEBコンソールにアクセスして確認できる。クルマの位置情報は1分間隔で更新されるので、普段はいつもの駐車場所を示していることを確認し、クルマを安心して見守ることができる。最後にエンジンをオフにした位置もアイコンで表示されるので、自宅駐車場から移動していないかが、ひと目で確認できる。これなら、万が一の愛車の盗難発生時だけでなく、日頃の愛車の見守りにも活躍するだろう。
万が一盗難に遭ってしまった場合は、走行軌跡を確認・記録したり、盗難が起きた可能性があることを、LINEで知らせてくれる機能も備わるという(※いずれも2023年6月以降のアップデートで搭載予定)。日常使っているメッセージアプリだから通知に気づきやすいし、少しでも早く足跡を辿ることで、車両発見の可能性を高めてくれるだろう。
駐車したことをアイコンで表示する機能も備わるというから、愛車が盗難先に到着した時や、どのくらいその場に留まっいたかを把握できる。位置情報を示す画面には取得日時も表示されるので、例えば警察があまり捜査に前向きでない、といった場合にも、正確な情報を提供することで捜査をスムーズに促せる可能性もあるだろう。
アクセサリー電源をオンにすると通知する「盗難監視モード」や、限定した期間内のみ位置情報にアクセスできる、「ワンタイムパス」発行機能も搭載(※いずれも2023年6月以降のアップデートで対応予定)しており、警察など他者へ情報提供する際のセキュリティにも配慮されている。
こういった様々な愛車を守るための多機能なGPSトラッカーは端末価格1万2800円、毎月の通信費880円で利用可能だ。車両保険とセットで導入すれば、より安心感も高まるのではないだろうか。愛車のセキュリティが気になるあなたには、ぜひ検討してみることをおすすめしたい。
ALPINE MAMORUCA 端末価格:12,800円 通信費 :880円/月