トヨタ、欧州向け新型「ヤリス」を発表! パワーアップしたハイブリッドと最新の「トヨタ T-Mate」を新搭載し、特別仕様車「プレミア・エディション」も同時発表!

新型トヨタ「ヤリス」北米仕様車
欧州トヨタは、現行のヤリス・ハイブリッドにモデル改良と強化を行うことを発表した。第5世代のハイブリッド技術を搭載した「Hybrid 130」を新たに設定することでパワー出力を向上。安全装備には、最新の「トヨタ・セーフティセンス」を含む安全・運転支援システム「トヨタ T-Mate」を新搭載する。また、新装備を全搭載した特別仕様車「プレミア・エディション」もラインナップされ、欧州トヨタは、性能、安全性、スタイリングを大幅に向上させることで、欧州で競争の激しいBセグメントにおいてクラストップの品質を実現し、ブランドとして大きな成功を収めているモデルレンジの市場訴求力を高めていく方針を発表した。新型ヤリスは、欧州の一部市場でオンライン予約が6月より開始される。

出力向上の「Hybrid 130」をラインナップに追加

新型トヨタ「GR ヤリス」

今回、新型ヤリスには第5世代のハイブリッド技術を搭載した「Hybrid 130」が新たに追加され、従来の「Hybrid 115」とともに、より速い加速と魅力的なドライビング体験が提供されている。新型トランスアクスルには、大型で強力な電気モーター・ジェネレーターが搭載され、パワーコントロールユニット(PCU)のソフトウェアとハードウェアを見直すことで、システム出力が従来の115psから130psに12%アップしている。トルクも大幅に向上し、電動MG2モーターの最大トルクは、全回転域で141Nmから185Nmへと30%増加している。これにより、0-100km/h加速は9.2秒、80-120km/h加速は7.5秒と、追い越し時の軽快な加速も格段に速くなっている。

「Hybrid 130」は、ヤリスのプレミアエディションとGRスポーツの全車に標準搭載され、欧州の一部市場では「High」グレードにも設定される予定となっている。

最新の運転支援システム「トヨタ T-Mate」を搭載

豊富なアクティブ・パッシブセーフティ装備と車両設計により、現行モデルのヤリスは常に「世界で最も安全な小型車」を目指して開発された。トヨタは、新型ヤリスでも従来の安全性リーダーシップを向上させるために、追加・強化された安全装備「トヨタ T-Mate」を導入している。これは、車をより安全に、より運転しやすく、より駐車しやすくするための先進的な機能の総称であり、パッケージには、最新世代の運転支援システム「トヨタ・セーフティセンス」も含まれている。

新しいマルチメディアシステムとデータ通信モジュール(DCM)によって、車両をサービスセンターに持ち込むことなく、トヨタ・セーフティセンスとマルチメディア機能をシームレスにアップグレードすることができる。ここでは、パッケージに含まれる機能の一部を紹介しよう。

■プリコリジョンシステム(PCS)

トヨタセーフティセンスに新たに加わった「加速抑制」。急発進時に先行車との衝突の危険性があると判断した場合に加速抑制を発揮する。プロアクティブ・ドライビング・アシスト(PDA)も新機能で、低速走行時に身近な事故の危険性を回避するために設計されている。減速アシストは、前方の遅い車両に接近したときやカーブに入ったときに、ドライバーがアクセルから足を離して減速する際にスムーズな減速を行う。また、ステアリングアシストは、前方のカーブを認識しステアリングを自動で調整することで、スムーズで安定した旋回をサポートする。

■エマージェンシー・ドライビング・ストップ・システム(EDSS)

トヨタT-Mateは、クルマが止まっているときの保護も担う。オプションのセーフエグジットアシスト(SEA)では、視覚と音声による警告システムにより、後方から接近してくる車両や自転車の進路に不用意にドアが開くのを防ぐ。また、リアシートリマインダーシステム(RSRS)は、後部座席に子供やペットを置き忘れた場合、視覚と聴覚でドライバーに警告し、車内置き去り事故の危険性回避に貢献する。

新しいデジタルユーザー体験

トヨタは、新型ヤリスでクラス最高の提案を目指し、全く新しいデジタルユーザー体験が実現されている。これは、カスタマイズ可能なドライバーズ・インストルメント・ディスプレイと、より高速でパワフルなマルチメディア・システムの両方を取り入れたもので、機能性が向上されている。ディスプレイは、モデルグレードによって、コンビメーターが7インチまたは12.3インチ、マルチメディアスクリーンが9インチまたは10.5インチで、その大きさはクラストップレベルを誇る。

また、直感的で反応しやすいインターフェイスを採用し、クラウドベースのナビゲーションを標準装備した「トヨタ・スマートコネクト」マルチメディアシステムが新たに採用された。この常時接続のシステムにより、ルート、交通、遅延に関する最新の情報を活用したスムーズな旅作りが実現されている。スマートフォンの接続は、Apple CarPlay/Android Auto両方のワイヤレス接続に対応。また、トヨタ・セーフティセンス・システムと同様に、マルチメディアシステムのアップグレードや新機能は、サービスセンターへ追加で出向くことなく、無線で適用することが可能だ。

また、新型ヤリスのデジタル化には、スマートデジタルキーが初めて採用されている。MyTアプリと連動し、スマートフォンを使って最大5人のユーザーが車両にアクセスできるようになる。スマートデジタルキーは、MyTアプリと連動しており、スマートフォンをカバンやポケットから取り出すことなく、車のロック、アンロック、スタートが可能な便利な機能だ。デジタルキーはAppleとAndroidの両方のデバイスに対応している。

新機能の全容を含む「プレミア・エディション」が展開

新型ヤリスには、新機能の全容を紹介するモデルとして、特別仕様車「プレミア・エディション」が設定されている。このモデルは、ルーフとピラーにコントラストブラックを配した、専用のネプチューンブルーのバイトーン塗装が新たに施される。ブルーのテーマは、シート表皮のコントラストステッチやインストルメントパネルとドアパネルのデコラインにも繰り返され、さらに新デザインの17インチブラック切削アロイホイールも合わせて独自のスタイリングに仕上げられている。ボディ塗装には、プラチナムパールホワイトとシルバーメタリックのバイトーン塗装も用意されている。

インテリアは「Less is more」をコンセプトに、シャープなデザインの空間が創出され、ワンランク上の感性豊かな空間とゆとりが実現されている。ダッシュボードのソフトタッチパッド、ドアパネルのソフトフェルト、ワイドなフロントコンソール、低い位置に設置したメーターフード、小径でスポーティなステアリングホイールなど、細部にまでこだわって設計されている。

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