目次
持続可能な素材を使用したモデリング
カーボンファイバーは、その強さと軽さの驚くべきバランスで知られているが、持続可能な素材ではない。そこでベントレーは、カーボンファイバーに代わる新しい天然素材、まさに「スーパーファイバー」である亜麻から作られた高性能コンポジットを採用している。この素材は、非常に強く、非常に軽いため、エクステリアのボディキットから内部のハード面まで、バトゥールのスタイリング全体に使用されている。
レザーは、従来のなめし革よりも水やアルデヒドの使用量を抑えた製造工程により、持続可能な方法で調達されたものが使用されている。また、トレーサブルでCO₂排出量の少ないレザーを選択することも可能で、これはコーチビルドに関わる少量生産でこそ実現されている。また、コーヒーの焙煎工程で発生する副産物から作られた持続可能なレザー調テキスタイルや、リサイクル糸を使ったカーペットも選択することができる。
バトゥールには、革新的な新仕上げが豊富に用意されている。アディティブ・マニュファクチャリングで作られた18Kイエローゴールド、航空宇宙をイメージしたチタン、そして上記のような複合素材やテキスタイルなど、レザーやウッドなどのオプションも充実している。そこで、このようなオーダーメイドの可能性を示す、いくつかの事例を紹介しよう。
ユニークな4つのスタイリング仕様
■テーマ1:ネビュラ
エクステリアとインテリアの鮮やかなグリーンとブラックのコントラストがドラマチックな、ハイパフォーマンス志向の大胆な仕様だ。外装の「わさび」塗装は、この壮大な仕様が行く先々で見物人の注目を確実に集めるだろう。さらに、ボディキットのグロスブラッククリスタル仕上げによって、車の輪郭に反射する深いブラックのエッジが加えられている。
インテリアでは、グリーンとブラックの役割が逆転し、レーザーエッチングされたフェイシアがグロスブラックからグロスカーボンファイバーへと、見事な「ギターフェード」が披露される。
■テーマ2:スーパーノヴァ
灼熱のサンビーム塗装とインパクトのあるインテリアの組み合わせが、破壊的な効果を発揮している。ボディキットにはアトランティックパールクリスタルのディテールが施され、美しいエクステリアにコントラストを与えている。
キャビンには、インディゴナイト、ベルーガ、セラミックグレイズ、ハイパーアクティブの鮮やかなコンビネーションが施され、4色のインテリアを持つ唯一のテーマが実現された。また、レーザー加工を施したフェイシアには、グロスブラックからグロスナチュラルファイバーへの見事なフェードアウトが施され、キャビン周りのディテールを機械加工したフルチタンパックも含まれている。
■テーマ3:ハイパースペース
静止状態でもスピード感を感じられるようなデザインに仕上げられている。エクステリアは、深みのあるメタリックなデイブライトブルーに、グリルやボディキット、ブレーキキャリパーに施されたセントジェームスレッドのアクセントが対照的で、輝くボンネットの下で待機するエンジンのパワーを暗示するスポーツテイストなテーマとなっている。
インテリアでは、皮革、フェイシア、ファブリックの豊かな闇を、ピラーボックスレッドのストライプと18金製のBentleyダイナミックドライブセレクターと「12時」ステアリングホイールのセンターバンドだけが強調されている。
■テーマ4:ダークマター
ファインブロッガーとブラッククリスタルのデュオトーン塗装のダークシルバーの輝きが、テールパイプフィニッシャーのチタンディテールとシームレスに融合した、洗練された仕様になっている。さらに、フロントグリルとスポイラー下部には、サイバーイエローの輝きが加わり、エッジを効かせている。
インテリアは、豪華なバーントオークハイドで覆われ、滑らかで光沢のあるグラフェンの見事なリングで囲まれている。さらに、ブラックアルマイトのディテールとベルーガブラックのアクセントで、トーンダウンしたインテリアグラフィックが表現されている。