新型アルファードを新旧比較!どこが変わったのか?サイズやエンジンは?

トヨタのラグジュアリーミニバン「アルファードがフルモデルチェンジを果たした。2015年に発売された3代目から、8年ぶりのフルモデルチェンジとなった新型モデルはどうのように変化したのだろうか?新型と先代モデルを比較してみよう。

2015年に発売された3代目から、8年ぶりのフルモデルチェンジ

トヨタの高級ミニバンであるアルファードは2023年6月にフルモデルチェンジを果たし4代目へと進化を遂げた。「大空間高級サルーン」という高級車の新しいカテゴリーを目指して開発された今回のフルモデルチェンジは、先代モデルからどのように変化したのだろうか?アルファードの新旧比較をみていこう。

【エクステリア比較】一筆書きのメッキモールで勢いを表現

新型アルファードでは、日本国内で大きすぎないボディサイズと広い室内空間を維持しながら、「Forceful×IMPACT LUXURY」をキーワードに、全体的なカタマリ感を意識し、あたかも闘牛が躍動しているかのようなモチーフのデザインを採用している。

3代目と同様に巨大なフロントグリルが特徴。エンブレムは車種専用のものからトヨタエンブレムに変更されている。一体化した3眼LEDヘッドランプに、LEDのクリアランスランプとコーナリングランプが縦に並びに配置し迫力あるフロントフェイスを構成する。

フロントフェイスは、より分厚くワイドで押し出しの強さを実現している。突進するような力強さを生み出すべくエンブレム部分が最先端になる逆傾斜の形状とし、ボディサイド部分のフロントからリヤにかけては、地面を蹴り出すような力強さを感じていただけるようダイナミックに凹凸を持たせている。

フロントフェンダーの上部からエッジの効いたキャラクターラインがリアへ向けて走る。フロントからリアにかけてのボディサイドで、地面を蹴り出すような力強さを感じさせるダイナミックな凹凸を表現している。

また、アルファードの特徴であるBピラーの後側を前傾させるこのデザインは、Bピラー自体はほぼ垂直に立て、ブラックアウトすることでグラスエリアを連続的に見せるデザインになっている。Bピラーのリヤドア側には車種エンブレムを配置、前後席を融合したガラスキャビンと鋭角的な一筆書きメッキモールで勢いのあるサイドシルエットを実現している。

新型アルファードは今回のフルモデルチェンジでプラットフォームをGA-Kに変更したが、ホイールベースは先代同様の3000mmを踏襲。日本での使いやすさを考え全長は5mに収まる4995mm、全幅は1850mmと先代とほぼ同一である。
フロントグリルは3代目よりより分厚くなり、平面・断面を階段状に構成。フロントグリルの金属調加飾はワイドに外側に向かって大きさを変え、シームレスにヘッドランプなどの機能部品へと変化するデザインとなっている。
リヤコンビランプはフロントのグリル同様のモチーフを採用。リヤコンビランプ上側のメッキパーツを左右を持ち上げたV字配置しているのは3代目と共通するデザイン手法だ。

ボディサイズを比較してみると、

【新型アルファード】
全長×全幅×全高:4995mm×1850mm×1945mm
ホイールベース:3000mm

【先代アルファード】
全長×全幅×全高:4950mm×1850mm×1950mm
ホイールベース:3000mm

使い勝手に影響する最小回転半径は、
新型アルファード 5.9m
先代アルファード 5.6〜5.8mm
 となっている。

一般的な機械式駐車場のサイズ制限である「全長5000mm未満、全幅1850mm以下」を維持しながら、新型アルファードのボディサイズは先代に比べて、全長+45mm、全幅±0mm、全高-5mmとなっている。

【インテリア比較】前後席間距離は先代モデルよりも拡大

全長が大きくなったのに対し、室内長は小さくなっているが、先代モデルよりも広い前後席間距離を確保。フロントシートからセカンドシートまでの距離は1315mm、サードシートまでの距離は2205mmと、先代よりそれぞれ5mm、10mm拡大されている。さらに、室内幅が大きくなったので先代モデルに比べ、室内空間は広く感じるだろう。また、新型モデルは自然なドライビングポジションを維持しながら、後部座席の広さを確保することで、乗車する人全員が快適に過ごせる室内環境を実現している。

インパネ中央にコネクティッドナビ対応の「14インチディスプレイオーディオPlus」を装備。センターコンソールとダッシュボードからドアトリムの連続したトリムで包まれ感を演出している。

【新型アルファード】
室内長×室内幅×室内高:3005mm×1660mm×1360mm

【先代アルファード】
室内長×室内幅×室内高:3210mm×1590mm×1400mm

新型は先代に比べ、室内長-205mm、室内幅+70mm、室内高-40mmとなっている。

新型アルファードの「Executive Lounge」のシート表皮にはプレミアムナッパレザーを採用している。
3代目アルファード

「Executive Lounge」は、エグゼクティブラウンジシートを採用。全身の筋肉を最も使わない姿勢でくつろげるように検証されているため、走行中も快適に過ごせる。パワーロングスライドを標準装備し、スライド操作では480mm移動する。電動と手動どちらでも操作可能で、480mm以上のロングスライドを電動と手動が行えるシステムは世界初となる。

「Z」は、エグゼクティブパワーシートを採用。スライドの移動距離は最大530mmと旧型より拡大。ウォークスルー幅も、先代モデルより広い175mmを確保している。リクライニングは電動だが、スライドは手動となる。

【パワートレーン比較】ハイブリッドユニットは53psのパワーアップ

新型アルファード

新型アルファードは、2.5Lのガソリンとハイブリッドの2つのパワートレーンを採用している。
ハイブリッド車は、2.5L直列4気筒DOHC(A25A-FXS)を搭載。ミラーサイクルと筒内直接噴射+ポート噴射のD4-Sを採用している。組み合わされるモーターはフロントが5NM型の交流同期型で、リヤモーターは同じく交流同期型で4NMを搭載。システム最高出力184kw(250ps) となり、従来型のシステム出力197psから新型のハイブリッドユニットはシステム出力として53psのパワーアップを果たしている。

ガソリン車は、先代モデルと同様の2.5L直列4気筒DOHC(2AR-FE)可変バイブタイミング機構のDual VVT-iや可変吸気システムのACISを採用し、低回転域から十分な性能を発揮する。出力&トルクスペックは先代モデルと同一値である。なお使用燃料はレギュラーガソリン。

3代目アルファード

先代モデルのパワートレインは、2.5Lと3.5Lのガソリンエンジンに、2.5Lのハイブリッドという3種類を設定する。ハイブリッド車の2.5L直列4気筒DOHC(2AR-FXE)はアトキンソンサイクルにリダクション機構付THS-IIを組み合わせる。システム合計145kW(197ps)を発生し、燃費性能はWLTCモードで14.8km/Lとなっている。

ガソリン車の3.5L V型6気筒DOHC(2GR-FKR)は筒内噴射とポート噴射の両インジェクターを備えたトヨタ独自の燃料噴射システムD-4Sを採用し、301ps/361Nmという高出力とWLTCモードで9.6~10.2km/Lという優れた燃費性能を両立している。2.5L直列4気筒DOHC(2AR-FE)は新型モデルと同様のエンジンとなる。

【新型アルファード】
形式:直列4気筒DOHC+モーター
型式:A25A-FXS
排気量:2487cc
最高出力:140kW(190ps)/6000rpm
最大トルク:236Nm(24.1kgm)/4300~4500rpm

形式:直列4気筒DOHC
型式:2AR-FE
排気量:2493cc
最高出力:134kW(182ps)/6000rpm
最大トルク:235Nm(24.0kgm)/4100rpm

【3代目アルファード】
形式:直列4気筒DOHC+モーター
型式:2AR-FXE
排気量:2487cc
最高出力:112kW(152ps)/5700rpm
最大トルク:206Nm(21.0kgm)/4400~4800rpm

形式:直列4気筒DOHC
型式:2AR-FE
排気量:2493cc
最高出力:134kW(182ps)/6000rpm
最大トルク:235Nm(24.0kgm)/4100rpm

形式:V型6気筒DOHC
型式:2GR-FKS
排気量:3456cc
最高出力:221kW(301ps)/6600rpm
最大トルク:361Nm(36.8kgm)/4600~4700rpm

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