小回りに優れたサイズ感が◎ 快適性と動力性能は抜群

時流に乗り、ついに「日本の国民車カローラ、お前もかっ」とSUV化されたのがカローラクロス。

エクステリア

撮影車の「Z」系グレードはライン状に発光するLEDテールランプ、18インチアルミホイールが標準装備。「S」系グレードは17インチアルミホイール、「G」系グレードはスチールホイール+樹脂キャップなのが識別点だ。最小回転半径は5.2m。

トヨタのSUV戦略を一段と充実させる、アクティブなライフスタイルに似合う全長449×全幅1825×全高1620㎜のカローラ感皆無!?なクロスオーバーモデルだ。パワートレインは1.8ℓのガソリンとHVが揃い、ガソリンはFFのみ、HVはFF/4WDの駆動方式。最低地上高は160㎜と本格派ではない。

インストルメントパネル

標準装備のディスプレイオーディオは7インチ画面+4スピーカーだが、2万8600円の予算で9インチ画面+6スピーカーにアップグレードできる。エントリーグレード以外は7インチディスプレイをメーター中央に配する。

なんと199万9000円から買えるガソリン車(実質ベースグレードは「G」の224万円だが)の走りは、SUVならではの高めの視界、最小回転半径5.2mの小回り性の良さもあり走りやすさは文句なし。最上級「Z」グレードの場合、出足から濃厚かつスムーズでトルキーなエンジンフィールを味わえ、乗り心地はちょっと前のトヨタの高級車並みの上質かつおおらかなタッチを示す。

居住性

荒れた路面でも中低速域なら高いボディ&足まわり剛性としなやかな足まわりが見事にいなし、フラットな快適感を保ったまま走破する。しかもガソリン車にして車内の静かさも絶品。1クラス上のクロスオーバーモデルに乗っているかのように思えるほど。

うれしい装備

電動サンシェード付きパノラマルーフは上級グレードにオプション設定。後席の開放感も抜群で、リヤアームレストを出してくつろげる。
Qi規格の「おくだけ充電」は最上級グレードにのみオプション設定されている。いまどきのスマートフォンユーザーには必須といえる。
月間販売台数    5648台(22年9月〜23年2月平均値)
現行型発表      21年9月
WLTCモード燃費   26.2km/l ※「HYBRID」系のFF車

ラゲッジルーム

HVモデルになればそうした走りの良さ、快適感、車内の静かさはさらにレベルアップし、動力性能も格上。ガソリン車で不満が出がちな長い登坂路などもグイグイと加速する。ACC、ブラインドスポットモニターを含む先進運転支援機能の充実ぶりも見どころだ。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.149「2023-2024 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

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