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歴代ジェッタはフォルクスワーゲンの北米市場トップセールスモデル
フォルクスワーゲン・ジェッタは1979年にゴルフとコンポーネンツを共用しつつ、リヤにトランクを追加したノッチバックセダンとして誕生。1984年に二代目にフルモデルチェンジ。この二代目が最も長く生産され、ジェッタは北米市場(アメリカ、カナダ、メキシコ)で最も売れたヨーロッパ車となった。以降、現行の七代目まで人気を博している。
ゴルフのスポーティグレードとして登場し、その痛快は走りが高く評価されたホットモデル「GTI」。そのセダンバージョンとしてジェッタに設定されたのが「GLI」だ。GLIが初めて設定されたのが1984年。今回の40周年記念車はまさにそのトリビュートモデルと言えるだろう。
40周年をアピールするエクステリア&インテリア
エクステリアカラーは、ピュア・グレー、ピュア・ホワイト、ライジング・ブルーの3色が展開され、GLIのトレードマークであるレッドのトリムとコントラストをなすブラックアウトのディテールがフロントからリヤまで施されている。ブラックの10本スポーク18インチ・ホイールはスリークなデザインで、ブラックのグリル、ミラーキャップ、ドア・ハンドル、スポイラーを組み合わせ、シャープなルックスに仕上げられている。
インテリアにも40周年記念のディテールが満載。エンボス加工を施したモレキュラークロスのシートは、この限定車のために独自に製作されたもので、1984台の生産車ごとに異なっているという。カップホルダーには「GLI」と「1984」のロゴが刻印され、シートタグとフロントドアシルには「GLI 40」の文字、ステアリングホイールの6時位置には「40」のクリップが配さている。
「GLI」にふさわしい動力性能で、しかも意外にリーズナブル
現行の「GLIアウトバーン」と同様、40thアニバーサリーエディションは、最高出力228ps、最大トルク349Nmを発揮するEA888 2.0リッターターボエンジンを搭載し、6速MTと7速DSGが選択可能だ。
また、スポーティなジェッタに採用されている、より大径のブレーキ、スポーツHMIパフォーマンスモニター、VAQ電子制御トルクセンシングリミテッドスリップディファレンシャルとXDS電子制御ディファレンシャルロック、DCCアダプティブダンピングシステム、スポーツエグゾーストといった、エンスージアストに人気の高い主要なパフォーマンスコンテンツも搭載されている。
2024年型ジェッタ GLI 40th アニバーサリーエディションの希望小売価格は、6速MTモデルが2万8085ドル(約397万円)から、DSGモデルが2万8885ドル(408万円)から。
この夏の終わり頃から北米のフォルクスワーゲンディーラーで販売開始の予定となっている。